トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

トンボ池でべその撤去

2017-03-29 | 水辺環境の保全
 猪走りになってしまった水際の撤去に続き、でべその撤去を行う。もともとは砂溜まりを形成する堤なのだが幼児も遊べるように渡り板などと構成して築いておいた部分である。
 今回、遊び場所の要素を廃し生物保全の役割を明確にしつつ、砂溜まりの部分を池の水際線に沿って再構成する事にした。これにより水面面積も増え、泥浚いも堤外周に直接積み上げられるから作業が楽になるはずだ。端的には加齢対策と用土の確保と言って良い。

  撤去前 ➡  作業中ほど

 でべその先端部はカサスゲの密生度が高く、生育期にはここを拠点として池内への侵出が激しく除草に難渋していた。その拠点部を無くする事でカサスゲの侵出を押さえ環境安定性も図れるだろう。
 でべそ部はスコップで厚い瓦状にけそぎ取り堤の肩の部分に積み上げ補強材とする。
                でべそ消失 ➡  沈泥部設え

 今回の改修で砂溜りとでべそは消失したが、砂溜りの機能は失うことは出来ない。流入口から池内に末広がりに仕切り丸太を固定することで流入水流を弱め沈殿させる構造にした。丸太二本並べた部分は重しを兼ね根付きの植物体を載せエコトーンもどきにする。
 この改修で泥浚いにより引き上げた土砂は積み上げる堤の上になるので今後の作業も楽になるし、生物容量も増すだろう。