トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

三途の川原

2009-08-18 | 今日は真面目に

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 駐車場で久しぶりにYさん夫婦に出会った。世間話の途中に某氏が車でやってきた。それがきっかけで先日M氏がミョウガの採集の件で叱りつけた話になった。

 ある日、ミョウガをスーパーの袋一杯にして、なお次の自生地に入ろうとしたので「ほかの人も欲しいからそれくらいにして下さい」と注意したら「これは県有地だから採って何が悪い。そこまで言われるなら県に今すぐ電話する。」と言われ、ついに怒ってしまった件だ。

 活動のフイールドにしている人たちは当然のごとく、ミョウガの採集適期も自生地も承知しているが、せいぜい夕食に使う程度しか採集しない。口論となった輩の理屈は大同小異、みんな先の台詞、そんなもんだが採り尽くして踏み荒らして帰るのも同じパターンをもっている。

 保護し保育して、また植樹しても真っ先に入山してくるのは、このような輩からだ。今日は暑さを避けて雑木林内の下草を刈っていたが、今年芽生えたタラノキが何本も育っていた。

 この幼木も数年して目に付く大きさにまでなると新芽を残らず切り取られ枯死する運命にある。それを思うと胸が痛むが、今はとりあえず周囲の草を刈って日照を確保していくしかない。

 肉用の家畜は遠く目に付かないところで処理されるが、地の物はそこに痕跡を残すだけにやりきれないものがある。

 今日の立ち話の中で「K氏が補植した栗の木二本が盗掘にあっている」という話がでたが、「またか」というのが偽らざるおもいだ。

 


フォークソングに有ったような

2009-08-18 | 小父のお隣さん

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 林縁をプラプラしていたら結構花があるものだ。秋の気配のさきがけなんだろうが、まだ白い色の花が優勢みたいに思える。ヤマイモやミズヒキソウの花穂は長いが一つ一つの花は小さい。

 「小さい花」どうのこうの、なんて歌詞のフォークソングがあったように記憶しているが、それは花穂を形成しているような花ではなかったろう。

 ヘクソカズラもタマアジサイも一つの花は小さいが、良く観ると精細なデコレーションだ。


厚顔無恥

2009-08-18 | 小人閑居して憮然

『まつりごと朝三暮四に下々は兆散墓誌が選択肢かな』

『まつりごと継ぎ接ぎ当てて纏れども尻はまくれぬふんどしは無し』

『まつりびと草の根大事飛び回る下々の卓草の根も無し』

『まつりびと今日はもみ手で蟻地獄明日は団扇手羽根にして去る』

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モデルはトンボ

2009-08-17 | 小父のお隣さん

1Photo_8  2Photo_9 ナツアカネか。羽根は羽化の時の傷?

3Photo_10  4Photo_11   只今捕食中。満足そうだった。

5Photo_12  6Photo_13 ウスバキトンボと思ったのだが…?

 水を溜めて10年ほどになる池にトンボが群れている。今年再生した棚田と比較すると種類は圧倒的に多い。しかし棚田のほうが圧倒的に環境としては良好だから、数年後には棚田がリザーブ機能を果たせるかも…だ。

 しかし肋骨骨折のせいで、ヒョンな方向に手を出してしまった。


朝から厳しい

2009-08-17 | 感じるままの回り道

Sn3d0562  6時45分ごろ、衝突音が聞こえた。「事故だ!」と感じ朝食を中断して通りにでたら軽のワンボックスカーとバイクとの事故だった。

 既に軽のドライバーが倒れている若者の横で声を掛けていたが意識は朦朧としている様子だった。ドライバーに「救急車を呼んで」と声を掛けて若者を観たら「意識朦朧・鼻出血・下肢間代性痙攣」が見て取れる。

 電話しているドライバーに事故地点の場所と症状を119番に伝えるように指示をした。そうこうしているうちにKさんが出てきたので110番に連絡を頼んだ。

 救急車が到着したのは電話してから10分は経過した頃だろうか。その間に若者は「僕どうしたんですか?」とかすかな声で訊ねてくる。「衝突した。救急車を手配したから動かないで。」と伝えると頷くのだが、しばらくすると又訊ねてくる。どうも記憶が滞っている様子だった。

 救急隊員の処置を見ていたが、素人目にも頭部への衝撃は推定されたが、着衣をたくし上げて体幹のチェックの時、左胸脇に肋骨に添った傷が見えた。本人も「痛い」と返事をしている。

 首にコルセットを装着し担架に移乗させる時、左の胸部に注意を促していたからそこだけでも「重症なんだろうな」と肋骨を骨折した小生としては当時を思い出すのだった。

 それよりも頭部、頚部の被害のほうが重大には違いないが応急手当を車内で施されて病院に向かったのを見送って一安心した。

 一方の当事者は一時間程度現場で検証と聴取に付き合っていた。家の前の通りだから見る事をせずとも目に入ってくるが残暑暑いなか、お盆休みが終わって当時者同士「さあ、仕事だ!」の気勢を制するに十分な出来事ではあっただろう。安全運転だけでなく安全作業に心しなければと思った次第。

 小生はこの件で今日は「お盆休み」にすることにした。毎日が日曜日の身だが曜日も関係ない身であるから、ここでも心しなければ。


畦の補修

2009-08-16 | 水辺環境の保全

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 滴で浸食甚だしい畦の表面を良く見ると頭に石を載せた土柱がいっぱい立っていた。長いものは10cmはあったから畦が痛んだ訳だ。

 土が流されて水面と高低差が無くなったところを中心に土盛りをした。蒸し暑くて汗がメガネに溜まるほどだった。そんな訳で度々中断することになってしまった。

 水を被っていない泥の上に痕跡がいっぱいあったが、よくみるとヤゴが動いていた。大小さまざまな大きさのヤゴいたが来年に羽化するのはどれくらいだろうか。

 水底に濁りが広がっていく一瞬「あれっ?」と思った4センチくらいの両生類がいた。前足の前にモミジのような鰓を確認したからだ。イモリも子どもの時期は鰓を出すのかどうか知らないが、サンショウウオは鰓を出している。サンショウウオだとするとちょっと嬉しい。


色も様々

2009-08-15 | 小父のお隣さん

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4 Photo_3 トンボの「ピカピカメガネ」に負けないメタリックボデーの虫に出くわした。ハンミョウだった。同じメタリックカラーでも玉虫のほうが上品だ。

「見て見て!」とばかり、前をウロチョロするから一枚撮影をと思ったが、これまた足が速かった。

 綺麗さで言えば単色か二色程度でデザインされたトンボのほうが親しみ易い。といっても地味な単色のトカゲなどは良く見ると模様が大変に美しいのだ。

 色は好みもあるが「色好み」と言うと少々外れてしまうか…。蝶の写真などはそう思われてしまいそうだ。


更新も交代も森の賑わい

2009-08-15 | 今日は真面目に

『迷いつつニッケイを伐る林床に光届かぬ暗き森なば』

『軋みつつドウと倒れし間伐の木々に唱えし南無阿弥陀仏』

『萌芽無き樹冠の下の林床を再生すべくこの木伐りたる』

『間伐の木が保ちたる沢底は子蟹も貝も満ちて嬉しき』


カワセミの訪問

2009-08-14 | 水辺環境の保全

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 畦を浸食する要因となっていた樹木を撤去できた。一番被害を受けた部分は表土が浸食されて、造成した時より目に見えて痩せてしまった。早いうちに盛り上げないと決壊の憂き目を見てしまう。

 といっても土をどこから調達するかが難問で、まあ汗を惜しまなければ何とかなるか…と考えよう。そんな思案をしていたらカワセミが立ち寄ってくれた。田に水を張った頃から時々は飛来していたが、今日は竿の先から何回も水面にダイブして餌をとってくれたのだ。

 魚はいないし、イモリとオタマジャクシとカエルの子どもくらいが餌になる範囲なのだが、どうも カエルを捕食しているようだった。携帯のカメラの撮影はこれが限界だったが、なんとか判別可能だ。捕食されたカエルはモリアオガエルの子どものようだった。

 モリアオガエルは陸に上がると直ぐに林内に入る、と聞いていたが、よくみると水辺の草に結構張り付いているのだ。

  


足元を見れば

2009-08-14 | 小父のお隣さん

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 小規模ながら地震の影響があった。崖地が数メートルだが崩落していた。一番懸念しているエリアは倒木や掛かり木が多くて、この夏の蒸し暑さの中では進入する気にならない。連日、30度を越し湿度も90%近いのだから「熱中症警報」状態だ。

 支障木の枝を林内に集積していたら足元の杉の枝や枯れ葉に白いキノコがあちこちにあった。名前は知らないし割と散見できるキノコだけど、こんな日は涼感をもたらしてくれる。

 汗びっしょりになって、沢の粘土層が壷になっているところで顔を洗っていたら地層の中に貝の化石が見えた。暇つぶしに小枝で掘り出したらハマグリの貝殻に似た厚みのある化石だった。残念なことにどれも破片だけだった。でも結構楽しかったのだ。

 


勢魅の声

2009-08-13 | 小父のお隣さん

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『鳴くセミも亡きセミもあり山の道』

『カナカナと聞こゆ夕暮れ父母の影』

『クマゼミで明けてヒグラシ店じまい』

『音暦過ぎて久しい春のセミ』

 ハルゼミの声を聴いたのはつい昨日のようだ。

 ミンミンゼミが鳴き、ツクツクボウシも鳴き

 ようやく来た盛夏も既に立秋は過ぎた。

 そろそろヒグラシの音暦が聞けるだろう。

 暗くなればコオロギが歌う。

 クツワムシには閉口するが、アオマツムシが鳴かないだけ夜は新涼満喫だ。

 虫の世界では秋の音暦に変わりつつある。


夏秋あい半ば

2009-08-12 | 小父のお隣さん

『はかなくは無しセミたちも第九謳歌しひと夏を綴じ』

『梵鐘が聞こゆと想う夕闇もクツワムシにて破られたりし』

『夜長鳴くコオロギに添うカネタタキ思い出したるごとくに打てり』

『キチキチと鳴いて飛び立つバッタ追いヤンマは描くサインはVと』


支障木の除伐

2009-08-12 | 水辺環境の保全

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 棚田の上に蔽い被さっている支障木を2本除伐した。当初は稲作をする訳でないから温存するつもりの樹木だったのだが、木から落ちる滴が畦を浸食して痩せさ植生の回復を妨げているのが顕著となり、日陰のために草も生えないことが一層状況を悪化させてきたからだ。

 そこで思い切って、都合3本除去することにした…。したのだが、谷あいの空は小さく、黒い雲ばかりしか見えなくなって作業に集中出来難くなってしまった。この気分でのチェーンソー作業は危険な状況なのだ。

 そこで思い切って作業中断し、途中だが帰宅することとした。そんなことで不完全燃焼の一日となってしまった。悲しいことに湿度は高いから、既に汗びっしょりでしっかり活動した日と帰宅してからの手数は変わらない。目からも汗が出る。


トンボの眼鏡に叶うのは

2009-08-12 | 小父のお隣さん

 『ギンヤンマ半身を水に没してもわが子産む場所探りて沈む』

 『連結のショウジョウトンボ打産卵針草の中巧みに飛びゆ』

 『空中に飛び留まりて産卵のメスに続くは新郎なりや』

 『葦草の泥に尻尾を突き刺して汚れも付かぬオニヤンマの尾』


ビックリしたぁ、震度6弱

2009-08-11 | 感じるままの回り道

 まだ明けやらぬ雲の厚い空を眺めていたら揺れがきた。初期微動を感じる間もなく本震に襲われた。「東海地震襲来か」と思いながら家具のガタガタするのや電線の大きく揺れるのを観ていた。

 「震度は4か5か」と思ってラジオをつけたら「震度6弱」とのこと。実体験としては初めての震度だったが、意外に体感震度は弱かった。津波は第一波引き波60センチの報道があった。

 電線が何時までも揺れているのを見ながら中越大地震を思い出していた。姉が「電線がビュンビュン鳴っておっかなかった」と言っていたのを思い出したのだ。

 昨日、今日と台風の影響で積算雨量がかさんでいるから、フイールド内の斜面崩壊や倒木が発生しているかも知れない。天候が回復したら巡視だなあ。

 地震が発生して20分ほど経つが余震が来ているのが感じられる。本震で箪笥の上に重ねておいた本が落ちてきた。

Img_9811          Sn3d0504 夕刊

 お山はこの風景が更にひどくなっているのかもしれない。この一帯は表土も浅く根張りも弱い場所だからきっと倒木がでているだろう。

『台風の朝雲眺む思案首渦中に襲う震度六強』

『ギシギシと揺れて煩き我が家は電線よりも早く静まり』

『積読の書籍数冊飛び出して余震の中でかすかに震え』

『我が家の電話不通となりしとか姉達の声安堵の吐息』