10月ともなると頭上を舞うウスバキトンボは別にしてトンボ類を見られるのは日当たり良好なトンボ池周辺と三日月池に連なる草地だけになってしまう。この日はトンボ池でコナギの抜去を行っていたのだがオニヤンマは二頭飛翔している。オス同士と言う事もあり休んでいる近くを通ればさっそく追いかけっこになるのだが、ひとしきり追いかけっこをして直ぐ近くの枝先にぶら下がって来る。
翅を良く観察しないまでも透明度は薄れくたびれた感じは伝わって来るから「暑い盛りご苦労様でした!」とねぎらいの言葉でもかけてやりたくなるというものである。盛期にはまず止まった姿などを撮影できる機会は少なく、大方が晩秋になり「そろそろ姿を消す頃か…」という時期になってようやく撮影が出来る。今期の大型トンボの視認機会は少なく、ギンヤンマは確認無しでマルタンヤンマは数回どまりだった。まあ、実際には飛翔していたのかも知れないけれど、7月8月は猛暑で大幅に出勤減少し9月は隣り沢の水源地への災害復旧で手を取られたから「観察できる日々」そのものも極端に減ったのだ。