トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

トンボ池の植生調整

2021-10-12 | 水辺環境の保全
 トンボ池のミソハギの繁殖ぶりが目立って来た。中央の小島はほぼ覆われて、周囲の水域への侵出も著しい。ここも水域空間の維持を考慮すると「抜去」しかなく、水域の株はほぼ全摘し、小島は地表部で刈り取りする。この小島にはミソハギでない別の植物を導入して植生環境の健全化を図るつもりなのだが、候補は幾つかはあるものの決定打が無い。ここはS先生の助言で決めるしかないだろう。

 10月に入ると大型のトンボはオニヤンマだけのようになって、そのオニヤンマもぶら下がり翅を休める姿を多多見かけるようになった。オニヤンマのぶら下がる姿が多々見られるようになると「トンボの季節もお終い」の感がひとしおである。シオカラトンボ、マユタテアカネ、ネキトンボ、オオアオイトトンボなどが周辺に見られるものの数も種も日ごとに減っていく季節でもある。
 それらの姿を腰を伸ばしつつ追って一休みし、まだ抜去の繰り返しだが、腰痛からの回復途上で無理は出来ない。やはり長引く感がするのは歳のせいなのか作業の祟りなのか、恐らく相乗効果なのであろう。

  ➡  

きょうのトンボ「オニヤンマではないよなぁ⁉」

2021-10-12 | 小父のお隣さん

 いつもの水見回り、上の池でタカネトンボかハネビロエゾトンボかと思いつつ眺めた個体。胴体後ろの下部が角ばっていなかったから「タカネトンボ」で済ませ林接池へ。ここで出会ったのが写真のトンボである。倒れたヤナギの枝陰に止まっていたのだ。

 一見はオニヤンマ風、しかしサイズが全く異なり全長では20mmは短い姿なのだ。見た目、見てくれでしか判断できない小生だが「絶対にオニヤンマではない」気分。しかし当てが他に思い当たるはずも無し。しばらく眺め写真を撮ってお終い。恋するものでも別れは否応なく訪れる。ああ、今生の別れになったのだろうがまあ、フイールドで出会う生物は殆どが「今生の別れ」となるべき定めなのである。意識せずともフイールド人生は出会いと離別に満ちている。

 さて、止まり方も「ぶら下がり」でオニヤンマと全く同じ。ハネビロエゾトンボもぶら下がりしていたような記憶も有るのだが姿が異なる。で結局は不明のままで一見未落着。

           今回のトンボ横から   ⇔   オニヤンマ横から

 胸の模様や腹部に繋がる部位の縞模様が異なる様にも見えるし、何よりもサイズが明らかに異なっているから「個体差」とも思えないし、アサギマダラ初見の喜色満面が凍った。

※Sさんからのメールで「ぶら下がり」の特徴から「オニヤンマ」との判断。そうは思ってみたものの、とにかくクロスジギンヤンマよりも小さかったのだ。ヤゴの時代の食生活が貧しかったのだろうか。

*きょうの一句

2021-10-12 | 小父のお隣さん
                ボロ身なる翅のアゲハよ秋深し