トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

蛹が消えてしまった…

2018-08-30 | 小人閑居して憮然
 8月も末になってアカボシゴマダラの成虫をまた目にするようになった。家の庭にも姿を見せるから幼虫を確認次第、引っ越しをさせねばならないだろう。

 フイールドでも連日目にしたこの日、見るつもりも無かったが通りすがりに視野に入ってしまった。お義理で何枚か撮影し、飛び去った後に葉を点検したものの産卵では無かったようで卵は見つからず、代わりに昨日まであったはずの蛹が見当たらないのに気付いてしまった。
 あるべき枝は折り取られ消えているから採集されたのは間違いがないだろう。成蝶を捕獲するより蛹を採集すれば痛みのない成蝶が簡単に得られる。

 数を増やしている種であるが、まだ珍しいと言うより姿かたちがコレクション向きなのだろう。萌芽更新させつつ食樹環境を維持している小生にとっては噴飯ものである。
 帰宅してから「そうそう!」と思い至ったのは脱皮痕を採集しておく事だった。しかしながら翌日に用器を携え立ち寄ったら葉の上から消えている。風なのかアリなのか残念無念…。

 エノキの葉上     クサギの葉上       脱皮痕か…

分水池の泥浚い

2018-08-30 | 水辺環境の保全
 分水池は出水時に泥水池への水量を規制すると共に通常の流量時は砂泥を沈殿させ泥水池へ上澄みだけを流す役割がある。それが砂泥の堆積が通水管まで達して、ここ半年ほど沈泥機能が働いていなかった。
 分水させる流路は急所であるから補修も草刈りも随時行ってはいたがパッテを当てた古チューブでは易々と泥浚いへ手出しもできなかったのであって、ようやく暑い盛りにせよ優先度の高い補修を終えた事で泥浚いを実施した。

 面積としては1坪たらずとは言え泥土を30㎝浚うのは真夏日には汗まみれ泥まみれの作業である。浚い上げた泥土は堤の補強にまわす。もともと、この部分もV字浸食溝があった場所で、用土不足で埋めきれずにいた場所だ。
 今回の浚渫土はこんもりひと山に達し埋め立て部分に移動する余力が無く翌日回しにした。そのうえで孟宗竹2本を用意し、掘り下げた部分と上流部の仕切りに使った。仕切りは無くても良いけれど、無ければここから崩れ沈泥部の埋没が早まってしまう。沈泥部を明確にする事で今後の手入れもやりやすくなるだろう。

 写真をみて何時も思うのは「直射光下の再現性が悪く暗い」と言う事で。これはデジカメが古くて撮像素子の劣化があるのではないかと思っている。芸術写真を撮る心算もないものの交換時期かもしれない。作業の記録はどうでも生物の描写が悪いのは少ない機会をパーにする。
 思うにまあ、わが明晰だった頭脳はすでにパーパーで鬼籍は否応なく近づいている事を頭部の後光が射し示している、のだろう…。

               われ思う、ゆえに禿げたり 泥重い

 浚渫始め ➡  浚渫終わり         竹材で仕切る