トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

こけら版 「とりこし苦労」7 (ジッチャン トッチャンと鳴く)

2018-08-23 | 旅行記
 庭にある高いヤナギの枝先で早朝から夕刻まで「良く囀るなあ…」とほとほと感心もし辟易うんざりもした小さな小鳥。これが体格に似合わずエネルギッシュだった。
 聴きなしすれば「ツッピン ツッピン ツッピン」というより「ジッチャン トッチャン バッチャン」と聞こえる。ポプラやヤナギの樹冠部で鳴いている事が多かったので、葉のサイズにしか見えないから動いてくれないと見出しにくい。仰げばそこに居る小鳥だったものの撮影するために一番時間を要した小鳥でもあった。

 撮影し拡大してみれば姿かたちもキュートで、言わば爺様さえも「胸キュン」とさせる風情がある。現地の図鑑で同定できても言語が分からない。学名をノートに写し自宅で検索しても「ラテン語」では役に立たなかった。

 アルバムをS先生に見せて名前を言って頂いたもののメモしなかったから「ムシクイの仲間だったが…」では「ジッチャン バカチャン」と啼く羽目となった。短期記憶がやはり駄目なようで、そう、唄にもある「私馬鹿よね オバカチャンよね・・・」。まあ、汗と共に記憶も流れるのであって、皺に留まるのは垢ばかりのようだ。

          

                    

命綱のオーバーフロー部なのに…

2018-08-23 | 小人閑居して憮然
 上の池の水位が低下している。送水は滞っていないからオーバーフロー部からの漏水だろうと確認に行った。ところがギッチョンチョン、漏水を止め水位を決めている土嚢の位置がずらされていた。
 四足の仕業では無く二本足の仕業である。泥が溜まる一方の上の池は浚渫も出来ないから水位を上げ水深を保ってきた。それを勝手に壊されてはたまったものではない。

 この池の流出部は浸食著しく、丸太を積み舗装廃棄物のコンクリートを投入し土嚢を積み重ね、随分と労力を掛けようやく安定して湛水出来ていたのである。小生の勝手な設えではあるけれど勝手な破壊とは問題の本質が異なるだろう。

 意図的な漏水行為と確信するのは並べ揃えた土嚢を動かし水路を作ってある事、水位設定のための流出部の仕切り板と土嚢の間を棒を差し込み穴を穿ってある事に由る。
 ここに漏水孔を通す手口は過去何回かあって、そのたびに土嚢を踏み込み潰している。同一人物に違いないと思うけれど、他の山荒氏と同様で当人不明である。

 ここで土嚢を積み直しても同じ被害を受けるのは容易に考えられるから、この部分の圧力を支えている丸太積み上げ部に二段目のオーバーフローを構築し、一段目と二段目の間を土砂で満たす事にした。迷惑行為には防備を万全にしておかねば池の水生生物は保たれなくなる。
 既に池の周囲は底が露わで中央部だけしか湛水出来ていない。この暑い盛りに「土木作業かい!」とうんざりするけれど、とりあえずの刈り払いも除伐も終了したので「怒僕作業」で行こうか…。

 昨日、農道途中に事務所を構えるNPOが業者に刈り払いを行わせた。切り遠し部の斜面にヤマユリ1本が開花していて「直ぐに盗掘されるだろう」と走行の度に眺めていたら、かのNPOが支柱を添え「みんなで楽しんでいます」なんて札を下げた為か盗掘されずにきた。
 それを今回の刈り払いで綺麗にしてしまった。諺とは異なり「山も見ず、樹も見ず」のなんと多い事か…。