トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

夏至の頃

2010-06-24 | 小父のお隣さん

 『さもありぬ鳴いて血を吐く詠まれ鳥終夜通して声は続きぬ』

 『のどけきやさえずり満ちた谷あいも主らの今長き戦場』

 『新しき傷跡多き巣の箱に餌を運び入れ糞出す今日も』

 『雛の時生き抜き巣立つカラ兄弟さえずる明日は来るや祈らん』


アフッと頬張る

2010-06-24 | 感じるままの回り道

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 蒸し暑い中、土掘りをしてヨレヨレで拠点に戻るとグミの真紅の実が誘惑してくる。手のひらに山盛り採って一気に口の中に放り込む。「渋い、酸っぱい!」それでも生き返った気分になるから不思議だ。

 まだ小鳥達が寄り付かないから、こんな事も出来るのだが、おっつけヒヨドリやカラスが啄ばみに来れば全滅だ。周辺の桑の実も終了したから「風前の灯」である。

 子供の頃、上村さんちのグミを大いに食べたものだ。今はまだ樹があるかどうか知らないが懐かしい感情の湧く小果樹のひとつだ。

 ジャムもゼリーもジュースにも加工してみたが生食が一番適した賞味の仕方だった。濾したジュースは人工染料の様に鮮やかな赤色だったが味わいは格段に低下した。渋味、酸味、果肉の砕けた内容物などが混ぜ合わさって「美味しい!」が生まれるのだというのを実感する。

 環境や生物界に限らず、味わい成分も「多様性」が必要で大事、というところだろうか…。世は「単純化して断定する」が大流行のようだけど。