1日、山も草刈りのシーズンなら里も草刈りシーズンだ。近くの土手の草丈がうっとおしいので、山は中止して一部だけ刈り取った。飼い犬がいた頃の散歩コースだ。
刈り払っている途中、黒い虫が葉の裏から出てきたが蛍だと直感した。とりあえず確認のため作業を中断して自宅で撮影する。日中に蛍を手に取るなんて子ども時代以来の出来事である。体長は約16mm、ゲンジボタルだ。
夜、光るのを確認してから川辺に放ったが、念のためしばらく川原を見ていたら数箇所に光が見えた。この地点では20年ぶり位だが、昨年度は雨が多くて流れが枯れなかったのが良かったのだろうか…。自宅から100歩足らずのところに位置する川である。
これに勢いづいてフイールドまで確認に出かけた。3匹ほど飛んでいる。主流に連なる上流の沢まで足を運んだのだが先客がいた。高齢者施設の入居者がスタッフと共に見物に来ていた。
聞けば毎年見えるのだそうな。ここは拠点とする駐車場周辺よりも数が多かった。とは言っても、ここに一匹、あっちに二匹と言うくらいで、幼年時代の農道を走れば顔に当たるなどは夢の世界だ。