バードマンズBAR改~むしろトリ

映画、音楽、アニメ、漫画、女優など興味あることについてつぶやきます。

雑想・妄想ノート

2007-11-30 21:46:02 | インポート

 久しぶりにテレビで椎名林檎(東京事変)を観た。やはりこの人は表現者として他の人たちと一味もふた味も違うなと思った。何故だか「反骨の人」というフレーズが思い浮かぶ。体を動かして(ダンスしながら)歌う人たちがほとんどの中、彼女は足を揃えて直立不動のまま歌いだした。もうそれだけで目が離せなくなった。姿勢とは裏腹に歌は力強く弾んでいた。黒目がちな美しい顔立ちが凛々しく見えた。改めていいなぁと思った。

 京都オフであまりにも人が多すぎて観られなかったところをゆっくり観ようとリベンジのつもりで京都駅から祇園まで歩いてみた。(まぁ本当は買い物のついでなのだが) 歩いてみて思ったのは観光地というものは人に見られることを前提に市や自治体がきちっと整備して「どうぞ見ておくれやす」という状態にせっせとつくりあげたもので、だいたいは観光客の期待どうりの光景を見せられることになる。ソレは別に悪いことではないのだが予定調和で、自分にとってはあまり面白いものではない。実は本当に面白いものは整備されていない観光地以外のところにあるように思う。祇園に行くまでの昔のお茶屋が立ち並ぶところや、狭い入り組んだ路地や袋小路。これが何気に面白い。何が面白いかというと、予想外、想定外のことが多々あるのが面白い。何でこんなところにこんなものが!とか小さな発見が一杯ある。こういうところが環境整備や防災的に危険という名目で日々失われていくのは悲しいことである。九龍城や軍艦アパートなどは写真を見ているだけでワクワクする。入り組んだ迷宮のようなところに人々が確かに生活しているという痕跡をみつけただけ、ここにはどんな人が住んでいてどんなドラマがあって・・・とかいうことを想像できる楽しみがある。

 まぁこういうところは観光地がオモテとすればウラの側面なので、あまり観られたくないところなのかもしれない。しかし人情的には「観て観て!」というところよりも「観ないで!」という所を観たほうが面白いのは当たり前かもしれない。

コメント
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