ランタナという植物をご存じだろうか。道端などでよく見かける可憐な花を咲かせる植物。
アトリエの前に知らぬ間に生えてきていた。茎には棘があり、引っかかると危ないので刈ることにした。全部刈り取らずに邪魔にならない程度に残して。
葉からは紫蘇のような匂いがする。調べてみたらシソ目の植物。繁殖力が強く「植えてはいけない」などと言われている。南アメリカ原産の帰化植物。種子にはランタンニンという毒があり、果実は熟すと甘いが若干の毒が有るらしい。少々食べても平気だが大量の摂取は控えたほうが良い。
これは別の場所で撮影した「ランタナの蜜を吸うオオスカシバ」
刈り取った茎葉を切り刻み、煮込んで染液を抽出する。
お茶のような色の染液。
このために古着屋で購入した白いTシャツ。
今回から無媒染のものも残すことにした。無媒染が本来の色かもしれない。緑系の色。
Tシャツ投入。やはり濃い色に染めたいので鉄媒染で染める。
媒染してもう一度染液に戻す。染液が黒く変化。
ムラが出てしまった。緑系の灰色。写真だと青みが勝って写ってしまうが、実際はもう少し茶色っぽい。
後日もう一度染める。
ムラが酷くなったが少し濃く染まったか。 2度目に染める時に白いマスクも染めてみた。
鉄媒染
銅媒染。
マスクのほうが綺麗に染まった。染材として、そこそこ使えそうだ。