V2おめでとうございます。
「スタジオパークからこんにちはより」
先日急逝された先生の最後の個展を観るために名古屋に行ってきました。人生で数えるほどしか乗ったことのない新幹線に乗って。
慣れてないので車内の写真しか撮る余裕がありませんでしたが、改めて新幹線の快適さと速さに驚きでした。
名古屋駅について目的の画廊に向かいます。しかしこれが迷ってしまってなかなかたどり着けないのです。わからないのでパン屋さんに入って聞いてみたのですが、その目的地の画廊は知らないということでしたが、近くにある東山荘というランドマークの場所を教えていただいて何とかたどり着けました。
絵画には良いも悪いも無くて、有るのは面白いか面白くないかというだけだと思っているのですが、先生の作品はどれも興味深く面白い作品ばかりで素晴らしい展覧会でした。自分にとって「良い絵」というのを強いて言えば「自分も描きたいと思わせてくれる」作品が良い絵だと言えそうです。そんな作品群をたくさん見ることができて自分も力をもらったような気がします。遠出した甲斐がありました。
ここでオーナーさんの話を聞きながら作品を観ていたら、実は学生時代に一度訪れていることが発覚。初めてくる場所だとばかり思っていたのに。その時は学生数人で車に乗って訪れたことを思い出しました。すっかり忘れていました。やはりその時も同じ先生の個展でした。
帰りは在来線で帰る予定でしたが、疲れたのもあり、出費はかさみましたが帰りも新幹線で帰宅いたしました。まぁめったに乗らないのでたまにはいいでしょう。
この前コンデジが壊れましたが、実はBlu-rayレコーダーも再生機能が壊れていることが発覚。ハードディスクの録画機能は生きているのですが。そのうえパソコンもずっと以前から調子が悪くブラウザを開いていると5分もたたないうちに画面がフリーズしたり真っ黒になったりしてもう我慢の限界でした。それでもだましだまし使ってきたのですが、最近はOSが立ち上がらないようになってきて、ストレスがたまるので思い切って買い替えました。壊れる時が重なるのは困りものです。Blu-rayレコーダーも買い替え時かもしれませんが、出費が痛すぎるのでパソコンにBlu-ray機能を付けることで一時しのぎをすることにしました。しかし、もうどうにもならないと思った前PCが、新しいPCを買ったとたんに息を吹き返すという・・・なめられているとしか思えません。まぁでもどうせまた調子悪くなるのでいいですけどね。
画像は「スタジオパークからこんにちは~木村多江さん」です。
坂本順治監督は長編デビュー作「どついたるねん」の時から名前だけは知っていますが、おそらく今回の作品が監督の作品を観るのが初めてだと思います。先入観でドシッと重い作品を撮る監督だというのがあってなのとなく敬遠していましたが、今回はコメディらしいというのがあって、予告編を観たら面白そうだし「海よりもまだ深く」との団地つながりで観ることにしました。団地といえば濱田岳君主演の団地の敷地内から出ることのできない男を描いた傑作「みなさん、さようなら」が記憶に新しいです。この作品も日常を丹念に描くことで非日常にリアリティを持たせる演出が素晴らしかったですが、この「団地」でも何気ない日常の描写が大事に描かれています。
渋いキャストと「団地」というタイトルから想像されるのは日常の悲喜劇を描いてほっこりさせるような作品だと思いますが・・・。何の予備知識もなしに観るのが一番かもしれません。このメンツでこのような作品を撮った坂本監督に拍手を送りたいです。今のところ今年観た映画の中で上位に来ることは間違いないです。面白い作品でした。
幼稚園から大学まで多くの先生に出会いますが、自分のその後の人生に影響を及ぼすような先生に出会うことは稀だ。先日亡くなられた大学でお世話になった先生は正にそんな先生でした。絵と向き合う真摯な姿勢、献身的な学生の育成、そしてその作品。先生の作品はその一枚があるだけで周りの空気を変えることのできる力のあるものでした。いつしか先生のような絵描きに成りたいと思い、指針であり目標でした。学生の時に出品する団体公募展を選ぶのには迷いなく先生の所属されている所を選び、先生に観てもらえるのを嬉しく思い、また観られても恥ずかしくない作品をと気が引き締まる思いでした。けれども突然その大きな存在が無くなってしまって今はうろたえるばかりです。この戸惑いは時が解決してくれると思いますが、以前とは同じではいられないでしょう。 いい意味で人生を狂わせていただいた先生との出会いに感謝してお別れです。
またあちらでお会いできる時まで。