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バードマンズBAR改~むしろトリ

映画、音楽、アニメ、漫画、女優など興味あることについてつぶやきます。

彫刻を巡る旅

2017-12-04 08:09:12 | 美術

彫刻作品を巡る小旅行に行ってきました。

三重県津市にある「三重県立美術館」

ここでのお目当ては「柳原義達」の彫刻作品。「柳原義達の芸術」と題し、氏の作品が常設展示されており結構な点数があり圧巻でした。彫刻作品だけでなくデッサンも展示されており興味深いものでした。貴重なのは彫刻の原型がご家族から寄贈されて、それと比較できるようにブロンズ作品と併せて展示してあったのが嬉しいサプライズでした。

今年発行された新しい図録。これがなかなか素晴らしい。1500円というリーズナブルなお値段でありながら図版の充実ぶりが半端ない。倍の値段を払っても遜色ないものです。

順番が前後しますがお昼に食べた餃子定食

ひときわ大きな揚げ餃子がありますが、これは名物の「津餃子」なるもの。大きくて食べ応えありです。肉まんの中身を大きな餃子の皮で包んで揚げた感じと言えばわかるでしょうか。

その日は泊まりだったので海のほうまで、伊勢湾まで足を延ばしました。

夕方から日が暮れるまでビーチコーミング。流木やら貝殻、ガラスの破片などを拾って楽しみました。

そして次の日。

豊田市立美術館「アルベルト・ジャコメッティ」展に行ってきました。

最後の部屋はほぼ撮影可能でした。適度なお客さんでとても観やすく快適。京博の国宝展もこれくらいの混み具合で観たかった・・・。

デッサンや平面作品の展示もあり、充実した展示内容だったと思います。彫刻家の平面作品は、立体作品を作るうえでのモノの見方が垣間見えて非常に興味深い。逆にメインの立体作品よりも個人的には面白いです。

良いものを観ると自分でも作ってみたくなりますね。

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大山崎山荘美術館開館20周年記念 ロベール・クートラス「僕は小さな黄金の手を探す」~前期展

2017-02-11 13:19:50 | 美術

「街の工事現場で昔の陶片などを探すのが好きだった」「ある日、土の中からローマ時代の形見のような"小さな黄金の手"を見つけたい」

そういうところにシンパシーを感じるクートラス。パリの有名画廊の所属画家となりながら自分の芸術を貫くために契約を破棄し、経済的に困窮しながらも制作をつづけた画家。「生活のために絵を売ることで、一番大切なものを汚してしまうような気がしてね」 そんな画家の作品には素朴ながらも内なる光を宿して観る者を引き付ける力がそなわっています。「民俗芸術があんなに美しいのは、芸術なんて学ばなかった人間たちが、美しいものへの「愛」だけで創りだしているからだと思う」 デッサンとか絵画技術とか、学んで得られるものをかなぐり捨てて、本当に絵を描くことの純粋な情熱、愛だけで創られた作品群に魅了されて止まない展覧会でした。是非後期展も観に行こうと思います。

 全く及びませんが、クートラス風「聖母?子像」

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「エドワード・ゴーリーの優雅な秘密」展~伊丹市立美術館

2016-05-04 08:24:26 | 美術

アメリカの絵本作家「エドワード・ゴーリー」の原画展に行ってきました。独特の細やかな美しい線で表現された絵で不吉で不気味な内容の絵本ながら、見ても暗くならない不思議な作品たちでした。たぶんそれはゴーリー氏本人の人間性が話の内容とは関係なく染み出ているからなのだろうと。

ゴーリー氏の分身ともいえる毛皮をまとった紳士。

数字にぶら下がる力ないウサギ? 不気味なのにどことなくユーモアを感じるのは漫画「ドロヘドロ」を思い出させます。

「うろんな客」がそこいらに。

お客さんの入りはそこそこでしたが、熱心なお客さんの多いこと。一つ一つの作品をじっくり見る人が多くて、観覧の列がなかなか進まないのでした。 ゴーリー氏への(2000年に他界されています)メッセージを描くカードがありましたが、多くが絵入りで工夫を凝らしたメッセージが添えられていて、それを読むだけでも興味深く面白かったです。

 

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パウル・クレー「だれにもないしょ。」

2015-11-22 11:30:07 | 美術

兵庫県立美術館で開催されているパウル・クレー「だれにもないしょ。」展に行ってきました。

クレーの特別クラス=売り絵ではない自分のための絵40点を含む展覧会というのに興味をそそられないわけがありません。小品が多いもののなかなか見ごたえのある展示でした。

なかでも天使シリーズはお気に入りなのですがこの絵のタイトルの付け方のセンスが素晴らしい。原題はモア・バード。「天使を描いたつもりだったけどよく見たらむしろ鳥じゃん」というクレーの心のつぶやきをタイトルにしたようで、このタイトルの訳者のセンスに喝采を送りたいです。

気に入ったのでこのブログのサブタイトルにしてしまいます。

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魂の画家・ジョルジュ・ルオー展/伊丹市立美術館

2014-12-20 11:10:27 | 美術

つい最近まで開催されているのを知らなくて(雑誌MOEの展覧会案内で知った)、機会に恵まれたので行ってきました。

写真では無難にたどり着いたようになってますが、伊丹駅から例によってどっちに向かって歩いていけば判らず(方向音痴なので)、地図は駅前にあるものの、不安を抱えながらもなんとかたどり着きました。前に一度来たことがあるはずなのですが、全く覚えていない

三つに構成されているようですが、間違えて3番目のところから入ってしまいました

ルオーは好きな画家のひとりですが、今まで実物を観たことがなかったので、これだけまとまって見られる機会が得られたのは貴重です

ルオーの色彩感覚に惹かれていたのですが、今回特徴的な太い線描にも深い感銘を受けました。荒々しく見える線描の中に秘められた情感を感じられたのが収穫です。版画集「ミセレーレ」が黒一色なので、それがより際立って実感できました

図録を買いましたが、やっぱり実物の色の表現には遠く及びません。当たり前ですけど

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