一度、花ビラを使って染めてみたいと思っていたところ、合歓木の花が一杯落ちているのを見付けたのでちょうど良いと思い、出来るだけ拾い集めてみました。因みに花言葉は「歓喜」。
毛のような花ですが、軸ごと落ちています。これをそのまま軸ごと煮詰めて染液をつくりました。
軸ごとだったので花の成分というより、枝葉の要素が勝ってしまったようです。
これで季節外れですがニット帽を鉄イオンで染めてみました。深い緑色。染料植物図鑑では「海松色」と表現していますが、なかなか良い色に染まったと思います。
鎌倉の美しい景色。風情あふれる日本家屋。美しい女たち。ほかに何がいるだろうかという映画でした。ドラマチックな出来事は既に起こってしまっていて、その後の日常を描くだけでしたが、充分に満足感のある映画でした。
最近読んだ梨木香歩さんの「からくりからくさ」という小説のなかに草木染めで「媒染剤によって大きく変わってしまう植物の本当の色とはなんだろう」というようなくだりがあり、確かに植物によっては変化の度合いが激しいものがあります。その植物自体の持っている色とはどれが本当の色なのかと思います。
でも人間も付き合う人によって大きく変わることがあるし、本当の自分とはと言われてもわからなくなります。変わらない本当の自分というものがあるのかどうかさえ怪しいです。 実は「変化」こそが物事の本質なのではないかと思う今日このごろです。
これはアザミで染めたタイパンツです。巷ではガウチョパンツなるものが流行っていて、シルエット的には男性でも着用できるのではないかとおもうのですが、このタイパンツは男女兼用とあったので白いのを買って染めてみました。媒染剤は銅イオンです。
物事が上達するのに努力は欠かせませんが、同じことの繰り返しだけでなぜ上手くなるのか不思議に思ったことはありませんか。それも徐々にではなく急に上手くなる。できなかったことが突然できるようになる。昔、絵の先生に言われたことが「デッサンは突然上手くなる」。最近スピリチュアル系に詳しい人と話す機会が有り、その人によると「努力している人のところには、それに関してのスペシャリストの指導霊が付くから」いっぺんに上手くなるということでした。真偽はともかく妙に頷ける話で納得してしまいました。努力することは決して無駄ではないらしいです。
アナザースカイ～May J.さん
