アトリエの庭に植えたピオーネが今年3年目で、花が咲いて実がなるのを期待していたが、そんなそぶりは一切見せず枝葉が伸びるばかり。伸びすぎた枝葉を剪定したので、それを使って染めてみることにした。
剪定の仕方とかあるのかもしれないが、適当に邪魔なところを剪定。「動いている庭」という映画の中でジル・クレマン氏の「出来るだけあわせて、なるべく逆らわない」という考え方に共感して真似てみる。この映画を観ると庭いじりをしたくなる。庭といえば岡野玲子氏の「陰陽師」での安倍晴明の庭も荒れ放題の庭として描かれていたのを思い出した。実際に晴明の庭が荒れ放題であったかどうかはわからないが、植物が生えたいように生えさせるというのは共通しているか。
刈り取ったものを刻んで鍋に入れる。
30分ほど煮出した染液。割と不透明。
紙による試験では、かなり染まりそうな結果。ザクロといい勝負ではないか。
今回はTシャツではなく布を投入。
1回目
2回目。 ピオーネは染材として優秀であることが判明。ブドウ全般に良く染まるのだろうか。濃く染まるのは染液に含まれるタンニンの量で決まると聞いたことがある。要するに「渋み」のことだと思っているのだが。 実は出来なくても収穫ありでした。