マイマイガに続いて今年家に来た新参者蛾シリーズ第2弾。ヒメウツギに居た幼虫
これが画像検索をかけても全く同定出来ない。おそらくまだ若齢幼虫。
これが終齢幼虫の形態。終齢になると画像検索でなんとなく「オビヒトリ」ではないかと予測できたが、成虫になるまで確信を持てなかった。オビヒトリは成虫の画像はそこそこネット上にあるのだが幼虫の画像は本当に少ない。 この形態の幼虫はクマ毛虫と呼ばれるそうだ。
綺麗な繭をつくる。 2匹見つけたのだが繭、蛹の大きさが全然違う。
繭を裂いて中身の蛹を出してみたのだが、同じ種か疑いたくなるくらい違う。雌雄の差だろうか。
普通、スズメガとかアゲハなどは経験上蛹になってから約2週間ほどで羽化するのだが、この人たちは2週間どころか3週間たっても全くその気配を見せない。触ってみても中身はあるし、生気を失ったようにも見えない。これが蛹になってから丁度2ヶ月経った頃、ようやく小さいほうが羽化。オビヒトリの蛹期間は総じてそのくらいなのだろうか。
羽化してこれがオビヒトリだと同定できた。白い美しい蛾だ。背中が赤いのが特徴で、敵を威嚇するときに翅を開いて見せるそうだ。翅の黒点は個体によって微妙な差がある。
足先が黒く、黒い手袋をしているようで上品ないでたち。首周りには暖かそうなマフラーをまとう白い貴婦人。
小さいほうが羽化してしばらくして大きいほうも無事羽化に成功。
オビヒトリの幼虫の食性についてネット上に記述は見つけられなかったが、ヒトリガは雑食性という記述をかろうじて見つけた。オビヒトリもそうなのかは不明である。マイマイガといい、たまたま家の庭に来てくれたのだろうか。 またのお越しをお待ちしております。
「モスガール」