今回はビルの最上階6階にあるバーでのコンサート。バーといっても結構広いところ。
テラスもあります。
表紙がボロボロのネタ帳(ノート)をめくりながら演奏する曲を決めていくスタイルは前と変わらず、ある程度は曲を決めているとは思いますがライブ感があって良いです。
しっとりした曲が多めでした。寺尾さんの曲は結構前奏なしでいきなり始まる曲が多いのですが音程は完璧。さすが絶対音感の持ち主。演奏も円熟味が増しているように思います。
一番前の席の真近で音を全身で浴びるような至福の時間。ピアノと電子ピアノ(フェンダーローズというのでしょうか)での演奏。電子ピアノの音もいい音でキレがあってカッコよかった。
MCも控えめですが楽しく、イノダコーヒーのインコの話(インコの声を真似してみたらインコが戸惑っていた)とか、終盤は「私の好きなわらべ歌」をリリースした当時、係わっ
た人たちはみんな霊的なものが見える人達(能力者と一緒にいると無能力者でも見えるようになることがあるらしいということを聞いたことがあります)で不思議なことが連発して起
こったこととか、その流れで自分の娘さん(当時小学4年生)が道で男か女か分からない人に会って、一緒に帰ってきたり話をしたりするけれど、その人は頭の後ろからとても強烈な
まぶしい光を放っていたそう。「それって天使なんじゃないのか?」そう思った寺尾さんは娘とその存在とのやり取りを毎日聞いて日記に記録していたそうです。それをいつか「天
使」とは何なのか「悪魔」とは何なのかということを良く調べてから「天使日記」としてまとめたいと言っておられました。楽しみです。 実はBAR OIL の店内を演奏前に写真を
撮っていた時、デジカメのシャッターが突然開かなくなってしまう現象がありました。こういう現象がデジタル機器に起こるときは霊的なものの影響を受けていることが多いので
すが、店内は別に嫌な感じもなかったので、もしかしたら寺尾さんが天使を連れてきているのかもしれないと妄想してしまいました。
アンコールは加川良氏の「こんばんは お月さん」のカヴァー。 前回の「ボンジュール現代文明」でも演奏された曲。前回は寺尾さんは風邪でコンディション最悪で、声が出るか
どうかわからないと言いながら歌ってくれましたが、しぼりだすように歌うのが逆に迫力があって良かったのです。今回は良好なコンディションで歌われて、もちろんとても良かっ
たのだけれど、申し訳ないですが前回のコンディション悪い時のほうが印象強いのです。完ぺきではなく欠けたところが有る方が魅力的なこともあるということですね。