京都出身といえばこの人も京都の人。「あさが来た」でブレイク
「老監督と言われる人はみんなそうですよ」 「みんな映画を作っているのが一番面白いんだよ」
そうです。監督がそう言いだすのを待っていました。創作する人に終わりはないのです。これだけやったからもういいとか言うことはあり得ません。監督的には体力的に長編映画は無理だという判断だったのでしょうが「映画を作っている時に死ぬのが幸せ」みたいなこともおっしゃっていたので、もう引退とい言葉は封印されたと思いたいですね。
「自分が好きだった映画はストーリーで好きになったんじゃない」 「ワンショット見た瞬間に、これは素晴らしい」 「それが映画だと思ってるから」
監督の作品に対する考えが良く言い表されています。もともとストーリーボードという印象的なワンシーンを描いて、そこから話を広げていく手法の監督らしい言葉です。 自分もストーリーが面白いからと勧められた漫画でも絵的に魅力を感じなければ読む気がしないので良くわかります。
映画を観て「面白かった」と思う要因の一番大きなものに、「こうなるだろうな」という予想を裏切らること。自分の予想の遥か上空を行かれると、そのギャップの大きさが何だこれは!という混沌から感動が生まれるのだと思います。そしてその創造の飛躍が、ずば抜けて素晴らしい監督が宮崎駿監督に他ならないのです。現在の映画監督の中で最上級だと思っています。
またワクワクさせてくれる映画を世の中に送り出してくれることを願ってやみません。
「写真という静かなドラマ」 時には映画よりも一枚の写真のほうが心に響くことがある。簡潔であるがゆえにストレートに入ってくるからだろうか。裏腹に、一枚の写真の中にとてつもない情報量が含まれていて、それが瞬時に脳細胞が処理しきれないからだろうか。大林宣彦監督と茂木健一郎氏の対談で「脳が追いつかないから感動するんですよ」という言葉を思い出した。
絵画の可能性もそういうところに見出したいと改めて思った。
「MCの吹石一恵さん」
ゲストが大林宣彦監督と常盤貴子さんでした。
「スライス・オブ・ライフ」という映画の手法。生活の断片の描写の積み重ねで物語を構築していき、余計な説明をせず行間を見る人に想像させるというのは表現方法として面白いなと思いました。でも場面と場面の間の出来事を想像力で読み取るのは、それなりの人生経験が必要なので、昔観て、面白くないと思った作品が今観直すと面白いと感じたりするのはそういうことなのかと。 良い作品というのはどこまでを説明して、どこからを想像させるかというバランスが絶妙である作品のことなのだと思いました。
カナダと日本のダブルのマギーさん。ダブルの人は美しい人が多いが、女優として成功した人を知らない。顔立ちから役柄が限定されるからか。