ドキュメンタリー映画「縄文にはまる人々」もなかなか面白い作品でしたが「太陽の塔」もそれに負けずに良かったです。この2作品、「縄文」というキーワードとともに関連していて合わせて観ると、より興味深く味わえると思います。どちらも多くの人のインタビューのコラージュによって構成される作品ですが、いろんな人がバラバラに喋っていることがつなぎ合わさっていく様が見事です。 太陽の塔を岡本太郎氏がどのような思いで作ったのかというのを知らなかったので「人類の進歩と調和」という70年の万博のテーマに真っ向から対立して「人類は進歩なんかしていない」と言い放つ太郎氏はとてもカッコよく見えました。そしてまたそういう人をテーマパビリオンを担う人として選ぶ当時の万博の委員会の人たちも粋ではないですか。そしてまた万博が大阪で開催されることが決定しましたが太陽の塔に匹敵するようなものが作れるでしょうか。
折角、映画も観たので太陽の塔を観に行ってきました。気軽に見に行ける距離にいるのに一度も観に行ったことがなかったのです。
「塔が出来なければ俺があそこに立つ」