いつも思うのですが、出来上がっているものを壊すのはパワーがいります。今回もあまり気が進まないのを意を決して切断。でもこれで細かい作業がやりやすくなります。
創造には破壊がつきものです。破壊なくして進歩的創造はありえません。ある一定のレベルで調和していると、それに満足してしまってその先になかなか進めないものです。絵を描いていても、行き詰ってくるとわざと調和を壊すような強い色を置いたりします。でもそのことによって前に進むことが出来るようになるのです。(しかしそれがいつも良い結果を生むとは限りませんが)
考えてみれば絵を描くのは最初から調和を破壊することから始まるわけです。なぜなら真っ白な画面自体もっとも調和の取れた平面であるわけですから、そこに何か線を引いたり色を塗ったりすること自体調和を破壊することになるのです。だから創造と破壊は表裏一体ともいえるのです。