バードマンズBAR改~むしろトリ

映画、音楽、アニメ、漫画、女優など興味あることについてつぶやきます。

完全変態

2019-08-28 16:19:19 | 

ブドウの苗を植えて2年目。まだ花は咲かず枝葉を伸ばしているだけなのだが今年になってスズメガの幼虫が付くようになった。とんでもなく葉っぱを食べるので、最初のうちは除去していたが、気まぐれで育ててみることにしてみた。

これは緑色タイプのコスズメの幼虫と思われる。スズメガの幼虫はある日突如大きなのが現れるので、どこからかやってくるように思うけれど終齢に近くなると突然巨大化するらしい。(それまでは小さいので見つけにくい)

暫くすると簡素な繭を作って蛹へと変化し始めた。

幼虫から蛹への変化というものを観るのは初めて。色が緑色から褐色系に変化して体に節が出来てくる様子が見え

お腹と翅、口と目が出来てくる。

そして色が段々黒ずんでくるのです。

蛹というものは「動かない」という印象をもっていたのだけど意外と良く動く。丁度人間が寝ているときに寝返りを打つようなものか。蛹の中でどんな夢を見ているのだろう。ある本で読んだのだが、蛹の中身はどろどろの液体らしい・・・。何故こんな劇的な変化を伴う生態を選び取ったのだろうか?不思議である。ほとんど動けなくなること自体、生命にとって危険で危機的状況を作り出すというのに。

そしてある日、蛹を観たら何か様子がおかしい。残念。羽化に失敗したかと思ったら

知らぬ間に羽化していた!。

羽化の瞬間を見ることが出来なかったのは残念だが、無事成功したのは良かった。この翅の形、「未来少年コナン」に出てくる巨大飛行艇「ギガント」を彷彿させる。昆虫の中では飛ぶスピードが最速の部類に入るそうだ。幼虫の時に小さかった目が大きくなり、足は華奢で弱弱しく見える。なんといっても体に生えている毛がヌイグルミのようで虫らしからぬボディも魅力的。

それにしても緑色の芋虫がこんなに美しい蛾になるなんて。まるで中二病の中学生が高校デビューするかのように同一の生き物とは思えない。卵から幼虫、蛹から成虫と一生に二度生まれるみたい。 写真を撮りまくった後、庭で解放した。

餌に入れていたブドウの葉っぱを利用して簡素な繭をつくっていたが、これを瓶からとりだそうとすると意外と頑丈に作られていることに気づく。糸を網目状にして葉を固定している様子が見える。雑な繭とバカにしていたが命を守るためのシェルターなので考えてみればそんなに粗雑につくるはずもないだろう。これはこれでオブジェのようで美しい。

蛹の抜け殻。実はこの後あと3匹幼虫から育てたのだが、いづれも羽化の瞬間を見逃している。だが蛹がどんな状態になれば羽化が近いかということを知ることが出来たので次の機会があれば羽化を観察できる可能性が高いだろう。コスズメばかりなので今度は違う種類のスズメガも育ててみたい。

 

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ツユクサ

2019-08-19 07:57:18 | 料理

庭に勝手に生えてくるツユクサ。去年は雑草として除去していたのだが食べられることは知っていたので、単に引っこ抜いて捨てるだけでは勿体ないと思って食べてみることにした。綺麗な可愛い青い花を咲かせる。青い花の咲く野草は食べないほうが良いと(毒がある)と聞いたことがあるが、これは例外のようだ。

葉っぱを40グラム採集。

茹でる。

茹でた後、水にさらす。

ミキサーでペースト状にする。

白ごまを大匙2を用意してすり鉢ですりつぶしてペースト状にする。

葛を水で溶いて5分以上練る。

ゴマペーストとツユクサペーストと合わせて練る。

タッパーに入れて冷蔵庫で固める。

黒砂糖で黒蜜を作る。

完成。実食。食べてみて何故白ごまペーストを混ぜるのか納得。ツユクサ自体の味が殆ど無い。癖が全くない。レシピ本によると、加熱しても緑色を保つ植物は少ないそうだ。味というよりも色を楽しむ食材かも。 でも次は白ごまなしで作ってツユクサの本来の味が少しでも味わえればと思う。余談になるが、ツユクサは乾燥させてお風呂に入れると汗疹などに効くようだ。

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「かめおかの狛犬」展

2019-08-15 16:44:12 | 展覧会

戌年の年賀状に狛犬を描いて以来、神社があれば必ず狛犬を探すような日々なのだが,「亀岡で狛犬展やってるよ」という情報をきいて先日足を運んでてきた。

亀岡市立文化資料館。亀岡市は霧深いので有名。近くまでは行ったことあるが亀岡の駅で降りたことはないかもしれない。

京都からJRで2,30分。亀岡駅を降りて徒歩で10分ほどで到着。値段が安いので写真パネル展示だけだったらどうしようという一抹の不安を抱えながら入口へと向かう。

写真はここまで。やはりというか当然というか撮影禁止。スケッチも禁止。

展示は一室のみでしたが写真パネル展示はもちろん実物の狛犬が展示されており見るだけで終わるのは勿体ない。スケッチ禁止のマークがあるがダメ元で聞いてみるかと意を決して窓口に。禁止の札は見なかったことにして「スケッチOKですか?」と聞いてみる。チケットを売ってくれたお兄さんは「お待ちください」と言って奥の偉い人?にお伺いを立ててくれ、「どうぞ」という返答があっさりと帰ってきた。やっぱり聞いてみるものだ。私設の資料館とかなら別だが公営の資料館とか博物館はスケッチフリーにしてほしいものだ。昔は京博も自由だったのだが最近はダメだし。ここの資料館の人の寛大さに感謝してスケッチ。見物客が大勢なら迷惑だが、この日は人がまばらなのでたぶん迷惑はかけていないと思う。

実物の狛犬展示は木製が多く、石製、陶製のものも有り、普段神社で見るものよりも小型であったがなかなか面白い。木製のものは石製のものよりも基本的に古く神社の本殿の中に鎮座していることが多く普段は見ることができないので、こうやって鑑賞できるのは貴重だ。

請田神社(保津町)の木製狛犬 入ってすぐのガラスケースの中にあった2番目の狛犬。大きさは30センチほどだろうか。大きくないが、胴が異様に長くシン・ゴジラの第二形態を連想させる。顔も個性的。江戸時代の作品。

今回の一番のお気に入り。愛宕神社(千歳町)の狛犬。鎌倉時代で展示中最古のもの。なかなかいい顔をしている。石製のものにはない繊細さと守護獣たる霊性が漂う。角が欠損していたり、足が一部欠損しているが彩色もよく残っており素晴らしい。

いい狛犬に出会えて幸運だった。

 

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