今日(3/9)、大津地裁で関西電力高浜原発3、4号機の運転差し止めの仮処分が決定されました。原子力規制委員会の新規制基準の審査に合格し再稼働した原発に対しては初めてとのこと。原発の差し止め仮処分決定は昨年に福井地裁でもありましたが、このような判決については多くの国民が好意的に受け止めるのではないでしょうか。ともかくも、十分にコントロール出来ていない原発を今の状態で続けていくことは出来ないはずです。(土)
これは、昨日(3/3)のNHKラジオ~マイあさラジオ「生活の見方・私の視点」~でのテーマでした。慶応義塾大学経済学部教授 駒村康平氏の話によると、国際統計等一般的には65歳からとされているが、社会の仕組みがそうしているだけで、かつて(1940年代)は55歳からが仕組みとして高齢者の扱いであったとのこと。この仕組みとしての高齢者を駒村氏は社会的高齢者と仮称します。年金のからみもあり、現在は65歳とされているが意識としての高齢者(意識面での高齢者)を調査すると、70歳からが高齢者ではないかとする人が増えているとのことです。(国民の多くが70歳をイメージしていると言えます。)また、この調査での回答者の年齢が上がれば上がるほど、意識面での高齢者年齢も上がっているらしいのです。また、体力・知力面でのデータも以前の同年齢と比べて、今日的にはかなり優れていて、元気な高齢者が多いとのことです。
年金制度の維持を考えての計算上では、今の給付水準を維持していくと、例えば2035年には69歳での線引きとなり、支える側(勤労者)と支えられる側(高齢者)になるらしいのです。(そうなると長く働かねばならず嫌だなと思う人も多いかも?)
駒村氏の意見は、65歳から高齢者と決めつけないなど、年齢で機械的に決めつけないことも検討しなければならないのではないかとの問題提起でもありました。ただ、制度的に追いついていないので、いろんな意味での社会制度を整備していくことがまず求められそうです。(土)
昨日(3/2)、認知症患者が起こした鉄道事故に対して家族に賠償責任無しとする最高裁の判決が出ました。2007年末の事故だったそうですが、JR東海と争って1審・2審とも家族に賠償責任を求められ、同家族が上告していたものです。今回の判決は、同様の問題を抱えそうな多くの人々にとっては朗報と受け止められたようです。
ただ、視点を変えて被害者の立場で見ると多くの問題が残されたままになります。今回は被害者が大企業だったので特に問題にはならないようですが、被害者が一個人だと大きな損害にもかかわらず泣き寝入りしなければならないのはかなりの問題です。
今日、私たちはどちらの立場にもなり得る日常的なリスクを抱えていますから、このようなリスクに対して社会全体で受け止められる仕組みが作られていくといいのですが・・・。(土)