これは、昨日(3/3)のNHKラジオ~マイあさラジオ「生活の見方・私の視点」~でのテーマでした。慶応義塾大学経済学部教授 駒村康平氏の話によると、国際統計等一般的には65歳からとされているが、社会の仕組みがそうしているだけで、かつて(1940年代)は55歳からが仕組みとして高齢者の扱いであったとのこと。この仕組みとしての高齢者を駒村氏は社会的高齢者と仮称します。年金のからみもあり、現在は65歳とされているが意識としての高齢者(意識面での高齢者)を調査すると、70歳からが高齢者ではないかとする人が増えているとのことです。(国民の多くが70歳をイメージしていると言えます。)また、この調査での回答者の年齢が上がれば上がるほど、意識面での高齢者年齢も上がっているらしいのです。また、体力・知力面でのデータも以前の同年齢と比べて、今日的にはかなり優れていて、元気な高齢者が多いとのことです。
年金制度の維持を考えての計算上では、今の給付水準を維持していくと、例えば2035年には69歳での線引きとなり、支える側(勤労者)と支えられる側(高齢者)になるらしいのです。(そうなると長く働かねばならず嫌だなと思う人も多いかも?)
駒村氏の意見は、65歳から高齢者と決めつけないなど、年齢で機械的に決めつけないことも検討しなければならないのではないかとの問題提起でもありました。ただ、制度的に追いついていないので、いろんな意味での社会制度を整備していくことがまず求められそうです。(土)