大洋ホエールズ(現横浜DeNAベイスターズ)の名捕手、土井淳さんにこんな伝説が残っている。自軍投手のストライクをボールと判定され、面白くなかった土井さん。次に高めの直球を要求した▼投手はその通りに投げたが、土井さんは身をかがめ、捕球しない。何が起こるかといえば速球が球審にドスン。次のサインも同じ球。やはり、捕球しない。あくまで年長の野球ファンに聞いた話だが、それに近いことはあったのだろう。野球が今よりも荒っぽかった時代の話である▼ニューヨークからのニュースに土井捕手を思い出したが、こちらは意図的ではなかったようだ。全米オープンテニスのジョコビッチ選手。第1セット第11ゲームをブレークされた直後、コートの外へ打ち出したボールが女性線審のノドに当たってしまった▼お気の毒にしばらく苦しそうにしていた。大会側は故意、過失にかかわらず危険なボールを打ったとしてジョコビッチ選手を失格処分とした。適切な判断だが、世界ランク一位の優勝候補がこんな形でコートを去るとは驚きである▼ボールが当たった直後、線審に駆け寄るジョコビッチ選手の「やってしまった」という顔がなんとも印象に残る▼ささいな不注意が取り返しのつかない結果を招く。よくある話で、そこのスマホ歩きのあなたにも言っている。「注意一秒ジョコ退場」と覚えておく。
ジョコビッチ全米OPまさかの失格!打ったボールが審判直撃…故意ではなくても危険だわな…
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