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今日の筆洗

2022年02月18日 | Weblog

北京五輪のマスコット「ビンドゥンドゥン」はパンダがモチーフ。先日、野太い男性の声で話しだす“事件”が中国国営中央テレビの番組であったという▼通信社電によると、ビンドゥンドゥンが選手に「質問があります」と話し掛けた。やがて着ぐるみの中から男性が現れ「選手たちの好成績を祈っている」と手を振った▼マスコットはおじさん−。ネット上に失望の声があふれ、大会側は「偽物だ」と打ち消している▼マスコットは、日本テレビのアナウンサーが番組で好意的に紹介し、動画が中国の会員制交流サイト(SNS)で広がって人気に。海外選手にも好評でグッズは品薄という。中国当局も「中国文化のソフトパワーをさらに高めた」(共産党機関紙・人民日報)と上機嫌だ▼聖火リレーの最終走者にウイグル族選手を起用すれば「弾圧批判をかわす演出」と欧米で批判され、中国の元副首相に性的関係を迫られたと暴露し、安否が案じられたテニス選手が国際オリンピック委員会のバッハ会長と競技を観戦すれば「火消しを図る中国政府の意をくんだ」と見られる。そんな五輪のヒット作がビンドゥンドゥン。<おじさん事件>は痛恨であろう▼気になるのは男性の消息。国営放送で独断でやったとも思えぬが、詰め腹を切らされる予感も。元気にしているか、バッハ会長が確認してくれないだろうか。