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今日の筆洗

2021年04月13日 | Weblog
「THE TWELFTH OF NEVER」。米歌手ジョニー・マティスの甘い歌声が懐かしい一九五七年のヒット曲だが、曲名が分かりにくい。いったい「やって来ない月の十二日」とは何か▼決して訪れない日という意味らしい。歌詞に「やって来ない月の十二日まで君を愛し続ける」とあるが、つまりは永久に愛するということになる▼その瞬間、日付を確認する。現地は十一日。日本では十二日早朝。松山英樹選手がマスターズで優勝した。日本人がマスターズを制する。その日は決して「やって来ない月の十二日」ではなかった。松山選手の安定したショットと我慢強さがこの日を現実のものとしたのである▼一九三六年、日本人としてマスターズに初出場した戸田藤一郎選手はこう語ったそうだ。「自分にもう少し背があったら」。そこから八十余年、何人もの日本選手が高い山に挑み、夢破れた。それでも往年の選手たちは道標を少しずつ残していったのだろう。その道標が日本のゴルフを進化させ、マスターズという頂上を征服した。日本ゴルフ全体の勝利でもある▼コロナ禍の影響でアジア出身者への差別が続く米国である。この優勝でアジア出身者への見方が少しでも変わることを願う▼次のメジャーは五月の全米プロ選手権。願わくば圧勝で。十五番ホールで池に入れた時はこちらが気を失うかと思った。JOHNNY MATHIS ~ The Twelfth Of Never ~.wmv
松山英樹選手 マスターズ優勝 最終日ハイライト Masters Tournament 2021  Final Round HIGHLIGHT