「立山カルデラ砂防体験学習会(トロッココース)」に参加しました。
立山カルデラ砂防博物館主催の行事です。
この催しは、大変人気があり、抽選に当たらないと参加できません。
県外からも多くの参加希望があるそうです。
私は、3度目の挑戦で、ようやく参加する事が出来ました。
平日でしたが、仕事を休んで友人と二人で参加しました。
先ずは、博物館に集合し、博物館の中を見学した後、トロッコで出発。
参加者は、全員、ヘルメット着用。
常願寺川の様々な砂防えん堤を見学しながら工事用トロッコの乗車体験。
窓際の男性が一眼レフ片手に写真をバチバチ撮っておられましたが、大柄な上、良い場面には身を乗り出して撮影されるので、私はなかなかうまく写真を撮る事ができませんでした。
トロッコはかなり急な斜面を走行する為、スイッチバック方式で進みます。
単線なので、隣の線路は、スイッチバックの為の線路です。
途中展望台で、日本一の落差「白岩砂防えん堤」を見学。
白岩砂防えん堤は、国の重要文化財です。
これが無かった時代、崩壊した土砂が富山平野に流れ込み、富山城の辺りまで土砂が届いたという事なので、驚きです。
展望台からの眺めを楽しんでいる間、運転者さんものんびり休憩。
このトロッコは、遊園地の「おさるの電車」と同じ軌道幅なんだそうです。
トロッコの終点、水谷平に到着。昼食を摂りました。
その後、トンネル内で、「景観を維持した岩盤補強、アンカー工」を見学。
カルデラの崩壊を防ぐ為に、内と外からの岩盤補強をしているとの説明を聞き、これでは富山県が赤字なのも無理からぬ事と納得。
工事そのものは、富山県が着工し、今は国の直轄事業だそうですが・・・。
次は、「天涯の湯」へ。
あまり時間が無かったのですが、大急ぎで裸足になり、足湯を楽しみました。
温度はかなり熱めで、じっと足をつけていられない程でした。
足湯に浸かって足はほっかほか。
次は、バスに乗って白岩えん堤へ。
私、高所恐怖症なので、じっくり下を眺める余裕無し。
今回の体験学習会では、2度、吊り橋を渡りましたが、大勢で歩くとゆらゆら揺れて、生きたここちがしませんでした。
六九谷展望台から。
茶色く山肌がむき出しになっている所が土砂崩れの跡で、今も工事中です。
左側の緑の部分は、工事が完了した所で、ネットを貼り種を蒔いて緑になった部分です。、
ここで作業をする人って、大変ですね。
危険と隣り合わせの作業です。
休憩中も宙吊りになったままなんだそうです。
「この工事は、いつ終わるんですか。」と聞いたら、
「崩れては補強の繰り返しで、永遠に続く・・・。」なんですって。
安政の大地震の時に出来た、堰止め湖「どじょう池」。
立山温泉跡地。
ここは、新しい方の立山温泉の跡地です。
最初の立山温泉は、土砂に埋まり、場所も定かで無いそうです。
予定には入って無かった「天涯の水」で喉を潤し、
有峰記念館経由で、一路博物館へ。
すっかり疲れて、有峰記念館から以降は、周りの景色を眺める事無く、ず~っと気持ちよく寝てました。
午後からは、かなりガスがかかってきたものの、お天気も左程崩れる事無く、有意義な一日となりました。
去年は、松尾峠から立山カルデラを眺め、今年は、カルデラの中を見学し、立山の別の一面を堪能する事が出来ました。