とどこの徒然

はじめまして

寒の水汲み

2011年02月05日 18時22分07秒 | 日記
昨日は立春。一昨日も昨日も気持ちいい青空なのに昼夜逆転亭主は眠くて眠くて寝てばかり。
昨日お友達が「大寒も昨日で終わりなので大杉まで寒の水を貰いに行って来たわ」と。

我が家の汲み水も後わずかしか残っていないのです。この大雪では観音山の霊水汲みもあきらめていたのですが… ふと寝ている主人の枕元で「○○さん昨日寒の水を貰って来たんやと」と話すと寝ていた主人がガバッと起きて「もう水無いやろ汲んで来うさ!」と。「寒は昨日で終わったわ」「未だ同じこっちゃ」と云いつつ元気百倍。『ねむとて眠とて…』の主人とは全く別人です。

時間は4時半。「もう直ぐ日が暮れるし…」と渋る私をせかすのです。パジャマのまま防寒コートを羽織り身支度の早いこと。私は慌ててタンクとボトルを車に積んで観音山目指して出発です。「こんなエエ天気知らんと寝とって損した」と嬉しそうに云う主人。山へさえ向えば上機嫌の彼に苦笑です。

小松から能美市の県道は道幅一杯に除雪されているのですが、問題は林道です。心配な女房は引き返す事ばかり考えての運転です。林道を少し入るともう一車線の凸凹の雪道に出くわし「帰ろさ!」と云うのですが「行け行け!」と強気の亭主を恨みながら恐々の運転です。しばらくで除雪された林道でしたが相変わらず一車線の除雪です。対向車が来ないようにと祈りながら30分で水汲み場へ到着。

主人を車に残し余り待つことも無く水汲をしてたのですが先着の2台の車が帰って行くと、入れ違いにバックで近ずく車。見るとマイカーが… 運転席のドアーを開けゆっくり水汲み場へバックです。運転席は見えませんが運転してるのは主人しか居ないのです。ビックリ仰天の女房を尻目にピタリと停まり運転席から降りたのは正しく彼。そして何ごとも無かったようにゆっくりと助手席へ戻って行くのでした。少しでも女房の役に起ちたい主人の気持ちが痛いほど解り感謝しながらも複雑な気持ちでした。6時我が家へ。
あの時どうして運転出来たのか 未だに疑問です。