東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

←ふぁ?!(全日本スナイプ・全個の合計15日間にも及ぶひと夏の大遠征記 Supported by Johnny & Associates, Inc.)なわけない

2023年09月13日 01時49分06秒 | 遠征ブログ

ブログのタイトルを褒めてくれる人が一定数いるので、毎回センスのいいやつを考えるのに苦労します。結局4時間かけて熟考した末、従来とは趣向を変えたものにしました。そろそろ1年生の部員紹介が公開される頃ですねえ。去年は主に僕と市毛くんで文章を担当しました。今年も機知に富んだ文章を期待します。

実は全日本スナイプと全個の間のオフの日にブログ指名されていました。でも起きたのが昼過ぎだったり、くろけんとフードコートでスナイプ談義をしていたり(後述)で到底書けなかったので、だいぶ時間が経った今書いております。睡魔と深夜テンションとエビングハウスの忘却曲線によってまともなブログではないかもしれませんが、暇だったらお付き合いください。

蒲郡の遠征報告をします。

8/20(出発当日)

確かこの日は、ジブシートを作るだかなんだで、そーまの家に泊まっていました。積み込みが朝の7時からということで、梱包の続きをするために6時過ぎには家を出ました。

↑すやすや眠る悠汰を残し、一人でハーバーへ。

早稲田と一緒に艇の積み込みをしました。積み込み/積み下ろしの際、彼らはみんな運動靴を履いていましたね。やっぱ一流の大学は安全管理にも気が回っているなあ、と感心しました。

その後一旦家に帰り、荷物を持って蒲郡へ向かいました。

↑おそらく年始以来の遠出。興奮してたくさん写真を撮ってしまいます。根が田舎者なのでしょうか。

最寄駅から2時間ちょっとで蒲郡駅に着きました。意外とすぐですねえ。

↑蒲郡駅前。写真左奥のABホテルに1週間お世話になります。

ホテルには半歩先に現地入りしていた西尾さんがチェックインしていました。

↑言い忘れていましたがホテルは相部屋です。

この日はとっとと寝ました。

8/21(全日本スナイプまであと2日)

朝から艇の積み下ろしをした後、早速海に出ました。早稲田と合同練習しました。葉山に比べて風が軽く、振れと強弱も激しいため、なかなか難しい海面でした。強風の走り合わせを終えた後のランニング中に煙草を吸っている社会人セーラーがいるところも新鮮でした。

↑快晴の海陽ヨットハーバー。葉山とは比べ物にならないくらい広い。

着艇してから2Sの成績発表を見ました。無事進振り条件を満たしておりました。直後に天野くんと電話しました。彼も大丈夫なようでした。ホッ。

バースに戻ると、308の横で超絶美少女とイケおじが船の整備をしていました。のちに高木/渡辺ペアと知る。ドキッ。

8/22(全日本スナイプ前日)

半日海に出た後、工具の買い出しに行きました。近くに店がなく、歩いて30分くらいのところにあるホームセンターに行きました。

↑あの日食を見上げる子供のように...。

新しい308のマストです。

8/23(全日本スナイプ初日)

この日は計測や開会式に参加しました。

↑自艇のリコナンは17!

↑参加賞としてドライバッグをもらいました。今年の冬は、これを小さく切ってドライスーツを作る所存です。

↑着々と進む会場設営。

↑4人で写真撮影。Qさんは東大魂を捨てていました。

レセプションで京大の古閑ちゃん(今春、東大留学に来てくれました)や九大、東北大の人と喋りました。やはり七大同士で固まりやすいのか...。

8/24(全日本スナイプ2日目)

いよいよ今日からレースが始まるぞい!ってことでハーバーに向かいます。

↑今回の大会ではTracTracを用いるそうです。なんか気合いが入りますねえ。

きっちりとセンターの流れ留めをつけて出艇、レース海面に向かう。...おや、なにやら空が暗いし、なんなら雷も鳴ってる。気にせずスタートしてしばらく走っているとどんどん雷鳴が大きくなってくる!5分も経たずにノーレースとなり、ハーバーバック。あっけない初日でした。

↑なかなか寒々しい黒い空。かなり不気味です。風は上オンデッキでハイクアウトしないくらい。(写真はBULKHEADよりお借りしています。)

8/25(全日本スナイプ3日目)

1R目で1上2位!下レグはずっと真上でドローンが飛んでいました。華麗にジャイブを決めるつもりが、フォアステイに引っかかってしまい、あたふたする様子がばっちり撮られました。

そこから2レース消化して、暫定19位。暫定ぶっちぎり首位の高木艇はニッコリでした。その日の高木さんのブログは心なしかいつもより顔文字多めでした。

↑おそらく春合宿以来となる東大ロゴのZhik帽と共に。(写真はPersson Marine Japanよりお借りしています。)

8/26(全日本スナイプ4日目)

3レース消化しました。相変わらず暫定首位の高木艇はニッコリでした。暫定2位の同志社の内貴艇は半笑いでした。

↑西尾「ヒール!ヒール!」(写真はBULKHEADよりお借りしています。)

8/27(全日本スナイプ最終日)

いよいよ最終日。1レースを消化しました。

↑高木艇と308の炎のクロスファイヤー。(写真はBULKHEADよりお借りしています。)

全レース終えて26位。社会人や強豪大学の強さを実感しました。非常に貴重な体験でした。

おいといて...。なんと今回の優勝は最終レースで逆転した同志社の内貴/秋田ペアでした。何年ぶりかの学生優勝。記憶に残った大会でした...。

↑表彰式の様子。切り取るタイミングが悪くて分かりにくいですが、左から2組目が内貴/秋田ペアです。すごい!

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8/28(オフ!)

8/29(全個まであと2日)

8/30(全個前日)

8/31(全個初日)

9/1(全個2日目)

9/2(全個3日目)

9/3(全個最終日)

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明日は自主練なので、全個パートはまたいつか書こうと思います。おやすみなさい。

スナイプチーム 2年

三上瑛司

 

第76回全日本スナイプ級ヨット選手権大会
 
全70艇 
26位 31308 西尾/三上 6-22-50-19-13-(51)-49 159点

神戸遠征

2023年02月24日 21時28分49秒 | 遠征ブログ

お世話になっております。クルーザー班新3年の関根佑樹です。


クルーザー班では2/20から2/23までの4日間、神戸に行き、神戸大学との合同練習を行いました。神戸大学のオフショアセーリング部や練習運営をしてくださった、木村さんをはじめとした社会人の皆様のおかげでとても有意義な練習となりました。


やはり最も良かった点は複数艇での練習を豊富にできた点です。普段の練習では、時おり油壺の社会人チームと練習することはあっても基本的には一艇で練習しています。その中で4日間も、さらには3艇での練習をすることで、自分たちの走りの癖を知ることができたし、レース形式の練習によって対艇を意識した実戦での走らせ方やコースの引き方を学ぶことができました。

神戸大と比較した時の自分の走りの癖を特筆すると、スタート直後に上して走ってしまうこととダウンウィンドでの走りが弱いことであることがわかりました。このような癖は他艇と走らせてみないと分からないことであり、自分たちの弱点をしれたことが最大の収穫だと思えます。


また、知らない海面を経験できたことも大きかったです。今回の練習海面は六甲アイランドの東沖でしたが、もちろんその海面でヨットをしたことはありませんでした。この海面で感じたことは、波が高いことと予報より風が強く吹くことです。大阪湾の中なので波があまり立たないかと思えばそんなこともなく、むしろ小網代よりも波が高かった印象があります。また大型船が通るため、その引き波が遠くからでも伝わってきました。

予報の風は1日目、2日目は順風〜強風の強さで走らせることはできるだろう風。3日目、4日目は無風〜微風でもしかしたら練習ができないかもしれない風でした。しかしながら、実際に吹いたのは、1日目は予報よりリグ1段階分強い風、2日目はこれ以上風が吹いたら走らせることもできないような風。3日目、4日目も予報に反して軽風〜順風の風が吹きました。

やはり知らない海面はいつもと違う面が多くありました。全日本選手権や世界選手権で知らない海面でのレースがあり得ますが、そういう海面では事前になるべく実際にその海面で走らせるのが重要だと感じました。



最後に、いつも感じていることではありますがマネージャーの存在も大きかったです。宿の手配をしてくれ(駅近、ハーバー近で安く、快適な最高の宿でした。)、朝昼晩のご飯の用意をしてくれました。マネージャーのサポートのおかげで自分たちプレーヤーはヨットに集中することができていたし、今までもこれからもそうなのだろうと思います。あと、落合さんとお話しできてとても嬉しかったです。


明日からの3日間の練習を挟んだ後は蒲郡でのアニオルズカップになります。目標はもちろん優勝なので応援のほど、よろしくお願いいたします。


昨日まで神戸大との練習をし、今日は京都を観光し、また明日から小網代での練習なので少し短いですがここらで失礼いたします。


今後とも仰秀の応援のほど、よろしくお願いいたします。


関根佑樹

秋は80年代洋楽を聴いてみてください。

2022年09月23日 06時51分32秒 | 遠征ブログ

こんにちは、クルーザー班3年の伊東です。一週間前とは打って変わってすっかり涼しくなりました。蒲郡遠征、山中湖への学科の合宿、和歌山遠征を終えて一息ついている間に秋の到来を感じています。一番好きな季節です。

 

細かな近況報告は2年の関根がしてくれている通りです。遠征先では新たな出会いや学びがあったりと普段と違う環境の恩恵を受ける一方で、風の傾向に慣れないがために時には戦々恐々とするなど土地勘のない地でのセーリングの難しさを感じました。和歌山では現地でも珍しいと聞くシフティかつガスティな南からの風にビビり散らかしまだまだ練習できるのに早々に撤退してしまったことに自分達の力量の不足を感じます。全日本選手権までに残された2ヶ月はそうした「甘さ」の詰めをおこなっていくことに費やしたいと思っています。

 

蒲郡・和歌山の遠征では自分の中で走りの課題を言語化することが出来たように思えます。「艇速が遅い」「ヒールが足りない」という状況を把握して対処しているだけではレベルの高い社会人チームにはとても勝てないのです。「艇速が落ちてきている」「ヒールが消えてきている」という様な状態の変化にセンサーを働かせないといけないのです。そして、それが出来ない瞬間にこそ自分の艇は抜かれていくのです。そう、ひとつ微分して変化を追いつづけることが必要なのだろうと思います。

 

さて、夏休み残り2クールはホームポート小網代でじっくりとチームの課題に向き合って行きたいと思います。全日本まで刻一刻と時が近づいていますが、すべきことを見抜いて今年のチームの完成度を磨くことに繋げていきます。

 

伊東秀晃


残り62日

2022年09月21日 15時25分26秒 | 遠征ブログ

お世話になっております。2年クルーザー班の関根佑樹です。

 

和歌山遠征について書きます。今回の和歌山遠征は9/17~9/20の4日間、和歌山の海南で練習をする予定でした。しかし台風14号の接近で19日からは練習ができないということで当初の予定の半分しか練習することができませんでした。残念でした。

 

今回の遠征では、全日本選手権が行われる和歌山での海面の様子を見ることと、全日本選手権でシエスタチームに貸していただく船を下見するために行きました。今回も船をチャーターさせて頂き、また一緒に練習をする中で色々とアドバイスをいただいたりと、感謝してもしきれません。

 

予定の半分しか無かったとはいえ、学ぶことは多かったです。もちろんシエスタチームの走りから学ぶことは多かったのですがそれは書くと長くなり過ぎてしまいそうなので、いったん割愛しておきます。

自分にとって、仰秀とは違う船で他のチームとしっかり走り合わせをするという経験は初めてで、やはり他の船でやる際にネックになるのはセッティングが一番なのだなと感じました。特に2日目に風が上がってきた時にサイドステイの調整をうまくできないために、普段のようなデパワーができておらず全然うまく走れていなかったのが印象的でした。今年の全日本選手権に限っていえば、このように事前にセッティングの違いを知ることができたり、その解決策を練ったりすることができますが、今後もチャーター艇を使う機会があると思うのでセッティングに最も気を遣わなければいけないこと、事前にそれに対策をしておくべきことを教訓にしておきたいと思いました。

また、普段とは違う場所で練習するからこその風の違いや共通点を知れることが面白かったです。もちろん小網代と和歌山では地形が違うから吹く風の様子や特徴は異なるので面白いというのもありますが、陸から吹く風はバンバン振れて、海から吹く風はあまり振れないというのはどこでも同じなんだなと実感できてとても興味深かったです。

 

 

今回の和歌山遠征で得た成果は2つあると思っています。

1つ目は当初の目的でもあるように、和歌山の海面とチャーター艇を知ること、慣れることです。もちろん2日練習しただけなので海面について知れたことはほんの少しかもしれませんが、全く知らないよりはましですよね。初めてだったらどこが北でどこが南かも分からないのですから。

2つ目は普段とは違う海面で、普段とは違うチームと練習することで得られる学びです。上の方で書いたようにいつもの海面との共通点や違う点を見つけることで得られることがありましたし、シエスタチームが自分たちとも関東の他のチームとも違う走らせ方をしていて、それでいて速かったりして、自分たちの走りがどんどんブラッシュアップされていくような感覚がありました。

 

9月は今回含めて2回連続で遠征がありました。どちらも普段の練習とは違うし、それぞれで学ぶことが違って良い経験だったと思います。特に和歌山遠征は11月の全日本選手権に向けてという側面が強かったのかもしれませんが、この2回の遠征は、自分にとっては今まで1年半でやってきたヨットについて考え直し、振り返ることができるものであったし、今後の2年間にとって、もしかしたら何十年と続くヨット生活にとって、とても価値のあるものになりました。

 

ここからは余談です。今回は2回遠征があったわけなので、東京と遠征先を合計2往復したわけですが、そのうち片道3回分をバスで移動しました。蒲郡への行き帰りと和歌山の行きです。この3回の中で最も成功したのは和歌山の行きでした。この成功の要因は3つありました。ちなみに成功というのは寝れたということです。1つ目はアイマスクがわりにタオルを持っていったことです。夜行バスで中は暗いとはいえ、多少の光であったり休憩時間の明かりがあるのでこのタオルがあるだけで寝れるかどうかが大きく変わりました。2つ目は隣に誰もいなかったことです。運のいいことに、バスの9割ぐらい席がうまっていたのに自分の隣には誰もいませんでした。おかげで足を目一杯広げて隣に気を遣うことなく寝ることができました。3つ目はリクライニングです。今回使ったOリオンバスは、もともとリクライニングが倒されていて、しかも45度くらいまで倒れるというすぐれものでした。後ろの人に気を遣わずにリクライニングを使えるというのは大事ですね。次にまた夜行バスを使うことがあれば、できればOリオンバスを使いたいと思います。

 

それでは、今後とも仰秀の応援のほど、宜しくお願い致します。

 

関根佑樹


残り2か月

2022年09月16日 22時54分57秒 | 遠征ブログ

お世話になっております。2年クルーザー班の関根佑樹です。

 

蒲郡遠征について書きたいと思います。今回の蒲郡遠征は外洋学連の合同練習ということで、神戸大学、千葉大学、日本大学のクルーザーに乗っている部活・サークルと4日間の練習を行いました。予報では4日とも、走れるか走れないか微妙な風の弱さでしたが、結果的には風待ちの時間があったのは1日目だけと、とても風に恵まれた4日間を送ることができました。今まであまり一緒に練習することのなかった方たちとの練習でしたが、皆さんの人柄がよく、それも相まって楽しく実りのある練習をすることができました。自分は皆さんの人柄の良さが練習のしやすい風を引き寄せたのだと信じています。また、J24を貸してくださり、宿泊場所も提供してくださった三河みとマリーナさんには感謝をしてもし尽くせません。ありがとうございました。

 

今回、自分は4日間を通してヘルムを持ち、前半の2日間は他大と混ざって船に乗り、後半の2日間は大学ごとに船に乗りました。前半では、同じJ24に乗っている神戸大のポジションごとの役割の範囲の違いや走らせ方の違いに気づくことができました。また普段は30フィートくらいの船に乗っている千葉大、日大は船の大きさが違うからこそ、大きいという点でいつも苦労しているという違いが見られました。J24はいかに丁寧に素早く動作するかが大事ですからね。そういった意味でやはり、J24というのはクルーザーの中でもかなりディンギーに近い船であるなという実感をしました。

後半では、代替わり後のポジションで練習することができ、その足がかりとしてとても有意義な練習となりました。結果だけを見ると、ラウンディング練習で一度も神戸大に負けなかったのは評価できると思います。その要因としては、クローズの走り、コース、動作の3つが挙げられるでしょう。クローズの走りについては、この練習中に大きく改善できたと思っていて、軽風でのジブではやはりスピードを失わないということが大事になることに気づき、スピード感を特に意識し、また潮についても意識を向けて走らせるようにしたことが改善の要因だと思います。コースは特に上レグでのコース選択が、前を走っている時はカバーを意識し、後ろを走っている時はリフトを走るというモードチェンジができていたのが良い点だと思います。動作はとにかくミスが少なかったです。昨年の全日本選手権との時や9月初めの月光との練習で追いつかれた時も感じましたが、やはりヨットレースではミスをしないことが最も大事なのだなと感じました。もちろん自分や一年の源ちゃんはほとんど初めてのポジションということで動作全体としておぼつかない所もありますし(ただ、初めてにしては出来すぎるくらい。自分の時と比べたら断然に上手い)、自分について言えば回航周りでの走りの乱れやマークを締めきれないという問題もありますが、全体としては良かったところが多いんじゃないかなという印象でした。

さて、次は和歌山遠征です。蒲郡遠征でも感じましたが、普段使ってる海とは違うため、風や潮の傾向も違うでしょう。そういった初めての環境でヨットをやることはいつも以上にワクワクしてしまいます。やはりヨットは楽しむのが一番ですね。

 

全日本を約2か月後に控えた今、質の高い練習をして実力をつけ、その実力をフリートレースや関東選手権で結果に繋げられるよう一層の努力をして参ります。今後とも仰秀の応援のほど、宜しくお願い致します。

 

関根佑樹


無念

2022年03月18日 14時28分45秒 | 遠征ブログ
お世話になっております。
クルーザー班主将の青木維摩です。

3/12-13に蒲郡で行われたANIORU’S CUPに参加してきました。
コロナ禍でANIORU’S CUPの開催に尽力してくださった学連関係者の皆様、誠にありがとうございました。

結果は神戸大学に負け、優勝を逃してしまいました。
ヘルムス歴では大きな差がありましたが、勝てない相手ではなかったと感じています。

フォアデッキの下級生はレースを通して成長し、結果に貢献してくれました。
バウマンの新2年関根は、1日目こそ慣れないスタートのリードに悪戦苦闘しレース結果に責任を感じていたと思いますが、2日目は持ち前の要領の良さを発揮し上手くリードしてくれました。
マストハンドの新3年松尾は、ディンギー班から助っ人としてきてくれましたが、萩原とコースを相談し的確なタクティクスをしてくれました。また、レースに慣れていない新2年生二人をサポートしフォアデッキに安定感をもたらし、助っ人として完璧に振舞ってくれたと思います。ありがとう。
ピットの新2年友成は、ピットの幅広い役割と判断をミスなくこなしてくれました。正直ピットをやり始めた時は非常に心配でした(笑)が想像以上の成長でした。ドライブチームのサポートやミスが許されない動作など目立たないポジションですが、彼の頑張りが肉薄したレースを作ってくれたと思います。

さて、自分が考える敗因ですが間接的な原因1つ、直接的な原因1つに分けられると思います。

まず間接的な原因ですが、「自分と萩原が攻め切らなかったこと」があると思います。ヘルムスマンである自分は勝っている回航で過度にマークタッチを恐れ、神戸大学に付け入る隙を与えてしまっていました。タクティシャンである新4年の萩原は勝っている展開で過度にレイラインが足りないことを恐れ、数艇身失ってしまっていました。二人とも過去のレースでトラウマになるような回航ミスやレイラインの判断ミスをしてきて、守りに入り過ぎていました。

次に直接的な原因ですが、「明らかなランニングの艇速差」です。どうしようもできないくらいの艇速差がありました。神戸大学は特別なことをしていたわけではなく、ただただ基本に忠実でした。逆に東京大学は基本を詰められていなかったのだと思います。スピンのシェイプが艇速に大きな影響を与えるにも関わらず、自分も正解がわからないため普段からトリマーの新3年伊東をコーチングできていなかったことが敗因です。彼のポテンシャルに任せすぎていたこと、彼が成長できる環境を自分が作れなかったことが敗因です。ランニングの遅さについてはANIORU’S CUP前から薄々気づいており、トリマーのOBを積極的に呼び改善を図りましたが、根本的な解決には繋がりませんでした。


結局、最終レースのフィニッシュ手前5-10艇身のランニングで捕まり、優勝を逃しました。
去年の全日本選手権が思い出されます。最終レースで5位入賞を逃し、今回同様に悔しい想いをしました。

もうこんな想いは懲り懲りです。全日本で目標達成できるように一から見直していきたいと思います。

自分と萩原は引退していますが、来年のANIORU’S CUPは勝って我々の無念を晴らしてほしいです。

クルーザー班主将 青木維摩

勝ち切る力。

2022年03月15日 23時45分00秒 | 遠征ブログ


大変お世話になっております。仰秀4年萩原と申します。3/12-13にかけて行われたANIOUR's CUPの報告をさせていただきます。


リザルトです。










上記の通り、神戸大学に負けてしまい、目標である優勝を逃してしまいました。神戸大学優勝おめでとうございます。


優勝争いは熾烈でした。

1日目は5戦中、神戸3勝、東大2

2日目は最終レース前、神戸1勝、東大1

結果として最終レースでの勝者が優勝となる展開となりました。ここで勝てませんでした。勝ちきれませんでした。

 

 勝てない相手ではありませんでした。数艇身差で負けたレースが2つ。2上まで東大が勝って抜かれたレースが2つ。ただ勝ちきれませんでした。勝負強さの点でボロボロでした。


 個人の反省として、本来最高学年でチームを引っ張っていくべき自分が、オーバーレイやカバーミスなどで数艇身失ってしまい勝てるレースを落としてしまったことを後悔しています。


 今回のレースで強く学んだことが2つあります。

 

 1つ目は未熟な自分達は、変なプライドなど捨てて上手い人を徹底的に真似るべきだということです。改めて全員が痛感しました。自分の感覚・考えを持たずに練習しても意味がないですが、自分たちより上手なチームがいればとにかく真似て吸収するのが一番だと改めて気づきました。

 それをレース中にできたのが今回の1番の収穫だと思います。スタートは最初神戸に比べて負けていたのですが2日目から神戸をコピーしてスタートするようになり明確に改善しました。また微風でのランニングの艇速が神戸と比較してあまりに遅いと認識して以降、神戸大学のランニングと全く同じ形を目指しました。結果それでも艇速差は詰まらず、抜かれることとなったのですが、そこで下手に自分のスタイルに拘泥せず、相手に比べて劣っているとの認識を共有し、「プライドを捨てて」完璧に真似するべく努力できたことはチームの強さだと思います。

 また形を・見た目を完全に揃えても、それでも艇速差が詰まりきらなかったことは、チーム全体として形から入って、その上でより速くなるように練習を積み重ねないといけないと痛感しました。


 2つ目は、ヨットがいかに総合力勝負かということです。前回の全日本選手権では先輩がいて、チーム全体を支えてくれており、自分自身の余裕もなく自分のポジションを全うすることしかできませんでした。チーム全体への配慮が足りていませんでした。

 しかし代交代後、ポジションが変わり成長期の部分が多く、最高学年として自分は自分のポジションのみならず、チーム全体を配慮しなければならないことを強く認識しました。まだまだ未熟なチームでは、とにかくなんでも気づいた人がガンガン意見を言っていくべきだと思いました。もちろんチームなのでお互いへのリスペクトも大事ですが、社会人チームに勝つ強いチームになるには、気づいたことをすぐに言い合えるチームを目指していくべきだと感じました。


 この2つをチーム全体が当たり前にできるようにならなければ、社会人に勝ち切るチームにはなれないと思います。

 

 最後に、運営してコロナで厳しい環境の中、尽力してAniours’cupを開催してくださった学連の皆様大変ありがとうございました。大変貴重な経験を積むことができました。


 今回の経験を糧により強いチームへとなっていきたいと思います。

 


クルーザー班での学び〜ANIORU'S CUP 2022に参加して

2022年03月14日 17時11分16秒 | 遠征ブログ

こんにちは。470クルー新3年の松尾一輝です。

今日は、3/12~3/13の2日間にわたって愛知県蒲郡の三河御津マリーナで開催された、ANIORU’S CUPの振り返りをさせていただきます。ANIORU’S CUPは、弊部クルーザー班の所有艇である、J/24の学生日本一を決める大会です。新型コロナウイルスの影響で、3年ぶりの開催となりました。このような状況下で、開催に動いてくださった皆様に感謝申し上げます。

ディンギー班の僕がどうしてこのブログを書いているのかと疑問に思われるかもしれませんが、実は今回6人目の助っ人という形で参加させていただきました。

ディンギー班の春合宿が始まる前と、遠征直前の3日間、クルーザー班の方で練習して本番に臨みました。

 

正直、自分のような新参者がずっとJ24で練習しているクルーザー班に混じって、どういう貢献ができるのかということは練習の時から考えていました。クルーザー班には、ヨットレースの経験が浅い新2年生が2人いて、フォアデッキでは、タクティシャンの萩原さんが唯一の上級生という状況でした。下級生2人の動作面のフォローや、萩原さんがコース引きに迷った時にサポート役として、フォアデッキに安定感、安心感をもたらすことが自分の役目だと思っていました。

 

この2つの役割については、果たしきれたのではないかと思い満足しています。

 

幸運なことに、レース当日までにど微風から10mを超える強風まで全ての風域で練習でき、フォアデッキの動きを一通り理解した上で、本番はフォローに回れました。特に、バウマンの関根はスタートの経験が浅く、初日はスタート直前に一気にラルに入ったり、風が大きく振って下有利になって出られなくなったりとなかなか苦労していました。2日目は、関根の成長によるところが勿論大きいですが、バウマン任せにせず、次の入ってくる風の状況や、ラインまでのタイムトゥディスタンスを共有できたことで良いスタートが続いたと思っています。

 

コースについても、レース運営の方から「東大のコースが1番良かった」と褒めていただけたので、少しは貢献できたと思っています。昨年のディンギー班の全日本インカレが蒲郡だったこともあり、ディンギー班の過去の議事録や資料を読み返して戦略を立て、当日も萩原さんと海面の情報をたくさん共有して、結果的にコースで追い上げる場面を多く作れたことは、とても良い経験になりました。

 

気になるリザルトですが、神戸大学との優勝争いは最終レースの第8レースまでもつれる接戦の展開でした。第8レースで神戸大に勝てば、優勝という状況。東大はスタートも良し、1上も左のブローを掴んで引き離し、正直勝利を確信していました。しかし、最後の微風ランニングで衝撃的な艇速差を見せられ、5艇身くらいの差を詰められ、最後は数秒差で優勝を逃してしまいました。艇種が違うのではというほどの艇速差で、それはそれは不思議でした(大会後の懇親会で、微風ランニングのスピントリムについて質問攻めにしたので、470にも生かせるといいのですが)。本当に悔しかったです。普段、ディンギーのレースではビッグフリートなので、この船に絶対負けたくない、この船に勝てば良いみたいな意識はそれほどありません。だからこそ、こういう接戦の展開はすっごく刺激的だったし、ヨット部に入って初めて感じるような悔しさの味わい方でした。東大チームはみんなメンブレしていましたが、自分はすごく楽しくて興奮していました。

最後の負けは、走りで負けてたので、もう割り切るしかないですが、自分が個人的に悔しかったのは、第4レースです。自艇の方がVMGが良くて、相手をホープレスに入れられたと思っていました。そして相手がすぐに左に返したので、「ああ、逃げタックしたな」くらいに思っていたら、左から濃いブローが降りてきていました。次にミートした時には、10艇身くらい引き離されていて、やらかしました。ラッキーブローが見つけられたら、それはラッキーですが、絶対にみんなが見つけているようなブローを見逃さない、凡ミスしないというのは大事だなと思ったし、相手を逆海面に追いやったのならそっちの海面で何が起こる可能性があるのかを考えることが大事だと認識しました。

 

他にも「やらかし」はたくさんありましたが、最後に自分がディンギー班から数回練習に参加して得た学びを共有します。

 

具体的な技術面でいくと、ブローをみる目が養われたことです。クルーザーは、ディンギーよりも目線が高いので、海面を高い位置から遠くまで見通せます。自分の普段の目線(特にトラッピーズに出てる時)がいかに低かったか、少し視野を高くすると、見えるブローも変わってくることが1番の発見でした。そして、既に述べましたが、艇数の少ないレースを多く経験して、他艇がどういう位置関係なのかを大局的に見ることや、特定の1艇にどう勝つかみたいなマッチレース的な考え方も学べ、今後に生かせると思いました。

 

もう少し抽象的に言うと、艇内のコミュニケーションの仕方も勉強になりました。クルーザー班は人の目が10個~12個あるので、とにかく共有される情報量が多いです。全員が常に何かを喋っていて、自分が普段いかに発言が少ないか反省しました。「確実な情報しか伝えちゃいけない」みたいに思っていた部分があったけど、周囲を見て思ったこと、気づいたことをそのまま口に出していく部分が自分には足りていないなと思いました。

 

すごく学びもありましたし、燃えるようなレースができて感謝しています。

 

今後、ディンギー班とクルーザー班が相互に学びあって、高め合えるような機会がもっと増えればと思います。

 

松尾一輝


蒲郡遠征3日目

2021年11月07日 09時01分38秒 | 遠征ブログ

お世話になっております。2年470クルーの丸山拓之です。

昨日行われた、大会3日目の報告をさせていただきます。

 

3日目は出艇直後は上オンほどの風が吹いていたもの、風向が安定しなかったことに加え時間が経つにつれて風が落ちていったためノーレースとなりました。

 

そのため成績は2日目までのままとなります。以下3日目までの成績です。

 

第86回全日本学生ヨット選手権 3日目時点 成績

個人成績

4791 古橋/齋藤 35(PRP)-73(UFD)-62-35-25-51

4692 調/工藤    58-54-59-31-47-5

4579 鈴木/廣瀬   41-41-24-36-16-60

 

470級総合成績(全24大学)

1位 日本大学 133点

2位 早稲田大学 215点

3位 慶應義塾大学 362点

17位 横浜国立大学 746点

18位 東京大学 753点

19位 東北大学 831点

 

 

自分はこの日レスキューに乗せていただきました。先輩たちが全日本インカレで走っている姿を見ることができず残念でしたが、レスキューに乗っている先輩方から天気や地形が風に与える影響などを教えていただき自分にとってとても有意義な一日になりました。

 

このブログを書いている今まさに先輩たちは蒲郡の海の上で最終日のレースが始まるのを待っています。僕が入部したときからずっと一緒に部活動をしてきた4年生の最終レースになると思うと寂しさや感慨深さを感じてしまいます。今日は陸からの応援になりますが、チームの一員として少しでも貢献できるようにサポートを頑張ろうと思います。

 

また、昨日は多くのLB様にはるばる蒲郡まで足を運んでいただき、応援と激励のメッセージをいただきました。島田様(昭和54卒)、都倉様(昭和57卒)、今村様(昭和57卒)、田中様(昭和58卒)、植地様(平成6卒)、松山様(平成29卒)、山本様(平成30卒)、中尾様(平成30卒)、多賀谷様(令和2卒)、阿部様(令和3卒)、永田様(令和3卒)、本当に有難う御座いました。


蒲郡遠征2日目

2021年11月06日 11時32分45秒 | 遠征ブログ

お世話になっております。2年470クルーの松尾一輝です。

昨日行われた、大会2日目のレースを報告させていただきます。

 

まずは、暫定成績です。

 

個人成績(全72艇)

4791 古橋/齋藤 35(PRP)-73(UFD)-62-35-25-51

4692 調/工藤    58-54-59-31-47-5

4579 鈴木/廣瀬   41-41-24-36-16-60

 

470級総合成績(全24大学)

1位 日本大学 133点

2位 早稲田大学 215点

3位 慶應義塾大学 362点

17位 横浜国立大学 746点

18位 東京大学 753点

19位 東北大学 831点

 

大会2日目、僕はレスキューの上からサポートする機会に恵まれました。

僕は、秋イン予選から陸上でのサポートが中心でした。もちろん電話で先輩たちが良い順位をとったことを知ったときは興奮しましたが、やはりインカレの雰囲気を直接感じたい、先輩たちの走りを海で見たいという思いもありました。このレベルの高い大会を生で見る機会を作ってくれた先輩方に感謝しています。

今回の大会は、トラッキングシステムというGPS機能を用いて、リアルタイムでレースの展開を見ることができます。実際に海上で風を測りながらトラッキングを見ていると、どこで風が振れて順位が変動したのかが経験的に分かるのですごく勉強になりました。

特に最終レース、1上で右海面に大きく振れ、調・工藤ペアが4位回航、そのままの順位を守り切って5位でフィニッシュした時は感動しました。未経験者の3年生で、しかもこの大舞台であんなに前を走る姿を見られたのは、本当に自分たちにとって希望だと思いました。

 

入学した時からコロナ禍で合宿も遠征もなかった自分たちの代ですが、今こうして上級生に蒲郡に連れてきてもらえて本当に良かったと思います。来年の今頃は、自分たちの力で琵琶湖に行けるよう、この大会が終わったら頑張ろうと思います。

 

即席ブログになりましたが、これにて失礼します。

2年 松尾一輝