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プリズン・エクスペリメント

2018-02-25 21:42:18 | 日記・エッセイ・コラム
   プリズン・エクスペリメント THE STANFORD PRISON EXPERIMENT(2015)



 スタンフォード大学監獄実験に関する映画をDVDソフトで見ました。この実験を題材に
した映画は三つ目で、前作の「es」「エクスペリメント」も既に視聴済みでしたので、
映画の内容は大体把握していました。
 スタンフォード大学実験に関しては過去のブログでも触れましたが、簡単に概要を述べ
ますと、1971年にスタンフォード大学のフィリップ・ジンバルドーによって行われた刑務
所の再現実験で、公募によって集められた被験者にそれぞれ看守役と囚人役をあてがい、
2週間の予定で大学構内にセットを組み行われた心理実験です。

 本作品は映画「ハート・ロッカー」の制作者によって企画され、よりドキュメント形式
に近い形での描写が試みられています。前二作ではエンターテインメント性を考えて流血
の演出がなされていましたが、本作品ではそういった部分を排して俳優の演技による心理
描写に重点が置かれ、より現実に近い臨場感のある演出となっています。
 そういう意味ではミルグラム実験に関して描いた映画「アイヒマンの後継者」とよく似
ており、扇情的な演出を極力避けた描写は好感を持てます。

 印象的だったのは最後に看守役の被験者二人が過去を振り返ってコメントを話す所で、
囚人への虐待を主導していた男(もちろん俳優)が
「どこまでやったら相手が歯向かってくるか試してみたかったが、誰も止めなかった。」
と言う所でこの映画は終わっています。史実では、実験が6日で中止された際に看守役の
被験者は約束と違うから実験を継続するように申し出たそうですが、その部分ではソフト
に修正がされている印象があります。おそらく実際の看守役の暴走を描けば返って非現実
的になってしまって、実験の異常性を告発する意図が逆に損なわれるからではないかと思
われました。

 今後もこういった実際の心理実験を再現した映画を探して視聴する予定です。

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 食当たりで苦しんでいた2日の間に考えていたのは、病気や怪我によって周囲の同情を引
くと、その後の対応によっては良くない結果になるのではないかという不安でした。
 私は頸椎の障害で長年にわたり頭痛に苦しめられていましたが、何年もそういう状態が続
くと周囲は詐病を疑ってきます。実際問題として、医者は頭痛の根拠を示すことができず、
昨年の3月に専門の医師に出会うまでは、正式の診断書を得られませんでした。つまり他人
にとっていくら痛いと言ったところで証拠がない訳で、私は病気になったらできるだけ速や
かに元の生活に戻ることが信頼回復になるという経験を得たのです。
 今回の食当たりにしてもそうで、実際は危険な病原菌によるものだったかもしれませんが、
そんな事より早い原状回復を私は望みました。

 ミュンヒハウゼン症候群という精神病があります。これは自傷行為や病気を大げさに言う
事によって周囲の同情を買おうとする行為で、代理ミュンヒハウゼン症候群というバリエー
ションもあります。代理というのは自分ではなく誰かの傷病や闘病を利用するもので、自分
はその健気な支援者を演じることで同じく周囲の同情を得ようとします。
 同情を得る為の虚偽という部分が病理なわけですが、勿論私のケースのように病状を立証
出来ずに虚偽のそしりを受けるケースもある訳で、そういう意味では診断書を得ることがで
きたのは幸運だったと言えます。
 先日、MRIの再検査を受けて画像を比較してみましたが、脊髄の歪みに進展も回復もなく、
一挙に解決とは行かない状態だと分かりました。今後は労働時間の制限をしつつ道を探る事
になりそうです。

 その他に思いあたったのは、ウォッチ界隈の人間で私にストーカーの濡れ衣を着せ、自分
は被害者であると言って周囲の同情を買おうとする者の事です。こういうケースはかなり昔
からあり、虚偽が露呈して立場を悪くするという結末に至るのがほとんどです。周囲に嘘を
付いていたばかりか逆にストーキングによって私を陥れたわけですから、下手をすれば社会
的な地位を失いかねない訳で、出来心でやるにしてはリスクが大きい愚行と言えます。
 

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