陸上自衛隊の新戦車が発表されたので、戦車の設定を紹介します。
上図は、没になったゲーム企画のために描かれたもので、「戦車と詩」
に貼ってあるやつです。TK-Xにちょっと似てますので。
ガングリフォン・アライドストライクでは二輌の戦車を新しく設定しました。
ゲーム世界の舞台は未来のミャンマー。敵として登場する兵器は、先進国
から見れば既に過去の二線級となった兵器が中心で、登場する戦車には、
その微妙な背景が投影される必要がありました。
● ロシア輸出戦車 T-10
2002年当時、集められる限りの資料を元に、ロシア的な戦車を考えました。
飛来するミサイルを迎撃する近接防御システムを搭載し、砲塔のバスルに
自動装填装置用の砲弾を備えます。
前述の事情で革新的な設定はされておらず、普通のロシア的戦車に見える
ように描かれています。
● 中国 6式戦車
当時中国は様々な戦車のバリエーションを開発し、躍進期にありました。
ソ連から供与された戦車のコピー生産から脱し、独自のデザインを持った
戦車が登場していました。
ゲームの製作現場では、過去に作ったポリゴンモデルの使いまわしが出来
ないかと相談されており、右図の提示がありました。
そこで、若干の修正と追加で再使用できるように答えたのが、この設定です。
縦に長い砲塔のポリゴンモデルを、後ろをバスケットと解釈すると同時に、各種
センサーやキューポラを追加して中国戦車らしさを演出しました。
● 戦車撃破 ラフ
宣伝用のカラーイラストのラフです。
このゲームでは、戦車は撃破されるターゲットであり、脇役にすぎません。
いつか戦車が主役のゲームに携わってみたいものです。
● 半固定レーダーサイト
おまけです。
旧式に見える設備を要求されて、牽引式のレーダーを描きました。
このゲームでは他にいくつもの車両や設備を描きましたが、それらは
またの機会にいたしましょう。
こう言う味のあるデザインも好きなのですが、ゲーム画面に反映され
るケースは少ないです。
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