先週は、地域の小学校であった、松田昌さんのピアニカのコンサートに行って来ました。ピアノとパーカッションとのトリオでした。子供中心のプログラムだと思いますが、大人が聴いても聴きごたえがありました。マイナーな楽器でも、演奏者次第ですばらしい芸術になると思います。昔、マイナーな楽器の若手プロがその様な発言をしたら、他の楽器のベテランプロから「あんた本当にそんな事を思っているの」という趣旨の発言が雑誌に載っていて腹が立った覚えがあります。ピアノなどに比べるとマイナーな楽器は曲も少ないし、演奏上の制約も多いという意味だと思います。しかしその様な意見は、すばらしい演奏家を知らないが故の発言だと思います。マイナーな楽器でも、すばらしい演奏家はたくさんいます。そのすばらしさが分からない耳の方が問題だと思うのですが。クラシックのいわゆる名曲というのは確かに再現するだけで聴く方にとってはすばらしいのですが、それを再現するだけが音楽ではないし、名曲に寄りかかっているだけで本人の音楽性が大したことのない人の方が多いです。マイナーな楽器では、名曲に寄りかかることができない分、その人の人間性が出やすいので、磨かれてゆく事も多いのではないかという気もします。民族楽器などはそういう意味では、ほとんどはマイナーな楽器なのでしょうが名人がたくさんいます。楽器としては、とてもシンプルな物も多いですが、すばらしい演奏がなされます。楽器の完成度や名曲に依存してばかりいないで、すばらしい演奏を目指す事が大事な気がします。
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