Kou Farm

畑の話と日々の雑談

高萩の田んぼ

2017-11-09 19:23:03 | 日々の事
先日 テレビ東京の某番組で 高萩 が特集されました
地元での感想は・・まぁ・・それぞれ有るようでして・・
言えるのは 市内での視聴率は 往年の紅白を上回ったのは間違いない
番組開始の土曜夜9:00には繁華街を歩く人もなく 街は静まり返り・・いや・・いつもの事か(笑)

そんな日に 僕は堆肥の材料牛糞をもらいに畑と山の中の牧場を行ったり来たり
途中 見慣れぬバス停を見かけ

近寄って見ると

朝ドラ『ひよっこ』でみね子とトキ子が駆け込んでいたバス停が そのまま復元されてました
番組放送と紅葉での観光客増を見込んでの事でしょう
街も必死です

しかし それより僕の関心を引いたのは この風景

おだがけ です
典型的な中山間地の小さな田んぼ
今では ほとんど見る事がありません 近代的な広い農地でしたらなお更です
その昔は 稲を収穫し この様に天日に干して乾燥を進めていたのです
観光用なのか毎年やっているのか分かりませんが いずれにしても ひと仕事です
機械が進歩している今なら コンバインで稲刈り脱穀 乾燥機にぶち込んで 後精米すれば
皆が見慣れた白米になります

おだがけ するにはそうはいきません
手刈りもしくは小さな機械で根本から刈込み 結束し おだ(呼び方は地方により色々)に掛ていきます
やった事がある人なら分かると思いますが なかなかの重労働です
時間をかけて自然光で乾燥させるのでアミノ酸と糖の含量が増え 逆さまに吊るす事で藁の油分や栄養分が
米粒に下り 栄養分と旨味が増すと言われます(Wikipediaより)

コンバインの登場は衝撃的であったろうと思います 時間や労力を大量に投入してやっていた稲刈りから
脱穀までの作業を 父ちゃん母ちゃんだけでやれるようになったのですから
長時間の大変な労働から解放されたのです その意味は大きい

一方で この効率的 合理的な仕事から秋祭りは生まれただろうか?
一番有名なのは宮中祭祀の新嘗祭(収穫を祝い感謝する祭礼)ですね
遠い昔 おそらくは何十人という人々が鎌を手にせっせと刈り取る光景が浮かびます
顔に泥をつけ 時々腰をのばしたり なかには足を滑らせて泥団子に 皆がいっせいに笑う
何にせよ 無事収穫にたどり着いた安堵と喜びが誰の心のなかにもあった事でしょうね

昔は良かったと言っているのではありません 時代は変わるのですから
ただ伝えるという事 大切と思える何事か(本質とも言える)を 何かの形で残していく事
大事と思うと同時に難しくもある 昨日何を食べたかも忘れてしまう(笑)自分を見返れば そう思えるのです


山の木々が色付いてきました
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