Kou Farm

畑の話と日々の雑談

地産地消 7

2024-04-11 18:12:15 | 日々の事
宮本常一の本
読んでいるのですが 辛くてなかなか進まない やっと1/3まできた
 
昔 農家の次男三男は 今からすれば まことに気の毒であったそうな
人の移動が狭く制限されていた昔 村は世界そのものでした
限られた田畑 限られた山野で村民が生きていくには人口が増えすぎても
減りすぎてもいけない
長男は家を守り繋げていかねばならず 下手に兄弟に田畑を分けて細分化すれば
共倒れになりかねない
兄弟に嫁をもらって子孫が増えれば 限られた食料では足りなくなる 
様々な理由で強制的な堕胎もあった
結果 次男三男は嫁ももらえず 単なる働き手になる
地域によっては豊だったり 近郊に働き口があったりしたが そんな例は少なかったようです

明治 大正 昭和と活動範囲が広がり 商工業も発展し 村外に生きる術ができたが
それまでの長い因習は容易には抜けず 貧という空気感はなかなか無くならなかったのでは

先週書いた ニュータウンやスーパーマーケットが魅力的だったのは
そういった過去の空気感とは違う 近代的な豊かさの象徴でもあったのだろうか
やはり 現在との比較だけでは その時代に生きていた人達の感覚は
分からないのかもしれない
コメント
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