たぶんですが、
お元気なときの文章は、
弾んでいます。
ぽんぽんぽんと跳ねるのです。
あまりないときの文章は、
心配しますが、
それはそれでまた味があって、
それもまた良しです。
楽しみにして、
待っています。
恥かしながら告白します。
若いころも傲慢でありましたので、
じっと目を閉じて思い返せば、
赤面するようなことばかりでした。
その上にまた、
最近になっても恥ずかしいことは、
どんどんばんばんあるのでございます。
本当に穴があったら入りたい、
言えないのですが、
それくらいあるのです。
そのうちのひとつなのですが、
「かぶ」の話です。
実は私は「株」ではなく、
「蕪」と「大根」をずっと混同していたのでした。
大根の臭いが大の苦手でありましたので、
「蕪」も「大根」も臭いと決めつけ、
それを意識して食べることは、
ほとんどなかったと思います。
「大根」もそうですが、
「蕪」には悪いことをしてしまいました。
数年前からなんとなく、
うすうす気づき始めてはいたのでしたが、
確信をもって区別でき始めたのは、
去年くらいであったと思います。
「蕪」は蕪であって、
「大根」ではない。
そんな私が作った「蕪の酢の物」でございます。
ピンボケの上にいつもと正反対で、
小さ過ぎますし少量過ぎて見え辛いのですが、
昆布や唐辛子、
柚子の皮の千切りも入れております。
去年あたりから、
諸般の事情で食事当番をするようになってから、
「蕪」や「大根」のことが、
ようやく少しは分かって来たのであります。
おかげさまで今ではどちらも抵抗なく、
一応は食べられるようにはなりました。
ところがどっこいです。
ただひとつ大根の漬物だけは、
ご容赦いただきたいのでございます。
とりわけ黄色いものが見えたら、
それだけで一目散に、
逃げ出したくなってしまいます。
これは絶対、
一生直らないのであります。