チェロ物語FINAL

虹の橋で、
そろそろ、
のんびり、

過ごします。

あざとない

2020年11月22日 | 犬の戯言


「綯(ない)交ぜにした」

という言葉を見て、

実はこの「ない」とは違うのですが、

昨日の朝日新聞の「ことばサプリ」という、

コラムを思い出しました。

「せわしない」は、

まさに忙(せわ)しい、のです。

ないは否定ではなく、

意味を強調する接尾語なのであります。

「はしたない」も、

「半端(はした)ない」のであり、

とってもみっともないのであります。

また「まんべんに」も「まんべんなく」も、

万遍にあまねく照らすことなのであります。

「せつない」「ぎこちない」「あどけない」

も同じです。








さすれば、

「あざとい」「あざとしい」の強調として、

「あざとない」はどうなのだろうと、

思ったのでしたが、

そのような使い方は全く確認できませんでした。

少し残念であります。


「綯交ぜ」は否定でも強調でもなく、

綯って交ぜる、

つまりごちゃごちゃにしてしまう、

ということでありました。

「綯交ぜ」響きが心地よいのです。


「ない」は否定も強調もあって、

それ以外もあるのであります。

このややこしき日本の言葉を楽しみなさい、

という結論のようでございました。

頭が少々疲れましたので、

熱いお味噌汁でもいただきます。
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