今朝、魔が差してしまったのでした。
絶対に、手出しをしてはいけない、
と父から、きつく言われていた、
山茶花の花に、毎日、寄り付いてくる、
熊蜂だか、雀蜂だかよく分からない、巨大な蜂さんに、
なんと、あろうことか、ちょっかいを、
ついつい出来心で、出してしまったのでした。
使い古した、簡単な箒ですが、
それで中途半端に、バシリ、と叩いてしまったのです。
咄嗟の出来事でした。
山茶花の花弁が、水飲みの食器にも、
降り注いでいました。
戦争状態にする気持ちは、これっぽっちもなかったのです。
ただただ、ほんの出来心だったのです。
殺すつもりなど、なかったのです。
巨大な蜂さんは、
それ以来、行方不明でございます。
必ず、戻って来る、と思うのです。