朝っぱらからと言うよりも、
朝の人目の少ないうちから、
という発想でしょうか、
海辺に塵芥燃やしの、
黒煙が立ち上ります。
私はこほんこほん、
と咳をしながら、
思わずわんわんわん、
と大きな声で、
吠えてしまいました。
それにしても、
なんでもかんでも、
燃やすのが好きな人々が居るものです、
そんなこんなで、
父に手で猿轡されていたのですが、
下の海を見たら、
鯛さん三匹泳いでいました。
紫陽花さんです、
折角鯛さんが泳ぐ海なのに、
面白いことに塵芥燃やしが常識です。
トランプさんじゃないですが、
本当は面白いでは済まないのです。
但し余計なことを言わないのが、
勿論この世の常識ですから、
戦時中に酷似してきた今風に言えば、
私はこんなこと言うと、
非国犬になるのでございます。
隣組があるのです。
桑原桑原(くわばらくわばら)。
*ほとんど見えないのですが
微かに見える?鯛さん三匹