空いて

どういうわけか紫式部さんです、

「めぐり逢ひて見しやそれともわかぬ間に雲隠れにし夜半の月かも」

月のきれいな夜に会ったのは楽しいのですが、

真っ暗になってしまってすぐにお別れです、





この相手が恋人なのかそうでないのか、

そんなことが問題になるような瞬間は幸せなのだと思います、

私は目の前のカモメのことばかり考えております、

お腹が空いているのです。

悪しからず

東風はいささか寒いのですが、

雨がそぼ降る暖かい朝でございます、

まさに有名な孟浩然の詩の朝であります、

「春眠不覚暁　処処聞啼鳥　夜来風雨声　花落知多少」でございます、

起きる気持ちになり辛い朝でございましたが、

お父さんがうるさいので仕方なく起きてまいりました、





合羽を探しておりますがどこかにしまい込んだようです、

お部屋の中でお父さんとお母さんがなにやら私のことを話しております、

昨日の夜わんわんきゃんきゃんと吠えたこと、

それとも私が下痢をしない話でしょうか、

もしかしてお見合いのお話だったら喜んでお受けいたします、

褒められて伸びるタイプでございます、

悪しからず申し添えます。