賞味期限

朝からの続きなのですが、

ようやくお父さんが白状いたしました、

ずっと任意同行を求め事情を聞いていたのですが、

ようやく私に賞味期限切れの蒲鉾を食べさせたことを認めました、





それで草をたくさん食べさせようとしていたのでございます、

考えてみればあさはかなお父さんです、

そんなに心配するくらいならしなければ良いのです、

それに期限は昨日まででしたので、

若くて元気な私は何の問題もありません、

大袈裟に言えば道に落ちているものでも大丈夫です、

ただこれにはお父さんが怒ります。

毒消し

草を食べておりました、

むしゃむしゃと山羊さんが降参をしてしまうくらい、

たくさんの草を食べていたのです、





するとお父さんが「どうしてそんなに草を食べるの」

と不思議そうな顔で聞いてきたのでした、

私は「毒消しのためよ」と本当のことを伝えたのです、

お父さんは黙ってポケットから、

「ささ身巻さつま芋」を取り出したので、

ただ今それを見ているのです。