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日本のレアアースの新しい埋蔵量、新発見、

2018年04月11日 16時28分48秒 | thinklive

日本最東端に位置する南鳥島(東京都小笠原村)の排他的経済水域(EEZ)内の海底の泥に含まれるレアアース(希土類)の埋蔵量は従来推定の2倍強で、世界需要の数百年分に及ぶことが東京大などの調査で分かった。英科学誌に10日、発表した。

 南鳥島周辺のレアアースを豊富に含む海底の泥は平成24年に東大チームが発見。簡便な分析で、島南方の1千平方キロの範囲に国内需要の230年分に当たる680万トンが存在すると推定していた。

 今回は調査範囲を2500平方キロに拡大。深さ5700メートル前後の25地点で掘削した海底下の試料を初めて詳しく分析した結果、15種のレアアースが計1600万トン存在することを突き止めた。

 元素別の埋蔵量は、医療用レーザーなどに使うイットリウムが世界生産量の780年分で、電気自動車のモーターに使う強力な永久磁石に欠かせないジスプロシウムは730年分。次世代記録素子の材料となるユウロピウムも620年分、プリンターの印字ヘッドに必要なテルビウムも420年分など、先端技術に使われる重要な元素が豊富に存在することが分かった。


半導体製造装置のディスコの業績が好調だ

2018年04月11日 10時33分50秒 | thinklive

半導体製造装置のディスコの業績が好調だ。2018年1~3月期は連結営業利益が前年同期に比べ1割増の115億円前後になったとみられる。この期間として過去最高となり、通期でも4年連続の最高益となる。アジアや北米など海外の半導体メーカーの需要が高水準で利益率の高い消耗品も伸びた。ただ株価は軟調で、米IT大手の設備投資の動向が不安視されているようだ。

 売上高は5%増の400億円強だったとみられる。ネット経由の動画配信が増えてデータセンターで使う半導体の需要が増加している。あらゆるものがネットにつながる「IoT」需要の広がりも追い風で北米やアジアの半導体メーカーは増産体制を整えている。

 ディスコはシリコンウエハーを精密に切断したり研磨したりする装置で高いシェアを持つ。半導体の生産に欠かせないため、半導体需要の増加が装置受注の増加につながっている。

 ウエハーの切断に使う「ブレード」と呼ばれる替え刃や、薄く研磨する「ホイール」といった消耗品の販売も伸びた。顧客の半導体工場が高水準で稼働しているためだ。消耗品は装置に比べて生産コストを抑えられ、相対的に利益率が高い。

 18年3月期通期では売上高が前の期に比べ25%増の1675億円になったようだ。営業利益は64%増の515億円と過去最高だったとみられる。

 半導体業界は好況が続いている。世界半導体市場統計(WSTS)によると、17年の半導体市場は16年比で22%増の4122億ドル(約43兆円)となった。18年も9%増を予想する。国際半導体製造装置材料協会(SEMI)は9日、世界の半導体製造装置の販売額が17年に566億ドル(約6兆円)と16年に比べて37%増えたと発表した。

 業績は好調だがディスコの株価はさえない。1月に付けた年初来高値から2割ほど安い水準にあり、10日終値は2万2790円だった。フェイスブックの情報流出問題など米国のIT大手に逆風が吹いており、株式市場はデータセンターの投資が弱含む可能性を意識し始めている。1月に一時、2万3000円を超えていた製造装置大手の東京エレクトロンの株価も2万円前後まで下落している。

 ディスコは18年3月期の決算を5月9日に発表する予定だ