テトキチワールド

 松山在住のテトキチの食べたり、旅したりの記録。ときどき、シャム社長のおともをします。

山陰周遊⑧(食べもの)

2009-11-10 09:02:41 | 国内旅行ー中国
 今回の山陰旅行で食べたもののなかから。まず、出雲名物の出雲そばです。店の正面に「献上そば 羽根屋」とあります。なんでも大正天皇だかに、献上したそばだとか。出雲市内にある有名店です。 



 注文したのは、よく出るようである三色そば(840円)。たぬき、山菜、とろろの3種類の味がたのしめます。たしかにコシのあるそばでした。



 津和野駅の改札口をでて右手にいったところにあった「あおき」というエビフライとかも出すお寿司屋さん。田舎だと、なんでもありになっていくのでしょう。とにかく、午後7時で街中真っ暗だったので、開いていたよかったという感じで入りました。店内にはけっこうお客さんが入っていました。そこで頼んだ刺身定食です(2100円)。



 この定食についていた「いも煮」が、津和野の郷土料理なのだそうです。柑橘類が浮いていますが、ゆずの味がしっかりと出汁に出ていて、初めての味でした。



 翌日の昼。これも津和野の郷土料理うずめ飯(1200円)。「ふるさと」というお店で食べました。出汁をはったご飯の下に具が埋められているので、うずめ飯というわけです。「かきまぜてたべてください」とのことでした。



 いわれたとおりかき混ぜると、細かく刻んだ豆腐や山菜が現れます。正直、うずめて隠すほどのものかとは思いました。出汁は、これまたゆずが強くきいていて、二日酔いの朝などには、かなりよさそうなお味でした。



 山口市では、ガイドブックにも載っていた「昭ちゃんの店」。国の重文指定も受けていて、山口市内の観光名所の一つである八坂神社の前にあるので、ついでに立ち寄れます。



 上が名物のコロッケ、下の角ばっているのがメンチカツです(どちらも100円)。どちらも濃厚な味わいで、たしかにおいしいです。ややつくり置きしてあったので、衣のサクサク感が失われ加減でした。出来たてだったら、そうとうのものでしょう。



 山口市の中心部は、宿泊施設もろくにないのですが、飲食店もあまりみあたりません。そんななかで飛び込んだ「春来軒」。



 名物とあったバリソバ(750円)。偶然入った店だったのですが、実はこのお店、何度もマスコミからの取材を受けている有名店で、バリソバは山口のB級グルメだということを、後から知りました。中華麺をいったん油で揚げたものの上に、鶏がらベースのあんがかかります。これで1人前かと思うほどの量がありました。固焼きそばと異なり、食べているうちに麺があんを吸うと、ふつうのつるつるの中華麺に変わっていきます。ぱりぱりの食感とつるつるの食感を、両方味わえるのがバリソバなのだそうです。このお店にいきあたって、よかったです。



 やっと三津浜港に帰ってきました。



 三津浜港上陸。ここも、また寂しげな場所です。「真中」で味噌つけめん(820円)を食べて帰ることに。麺の量を増やしても値段は一緒なので、最大の500gを注文。けっこう苦しくなるかと思いきや、ふつうに食べられました。ほんとうに500gあるのかあ?



 さて、今回感じたこと。郷土料理といっても、海辺だとエビやら、カニやら、刺身やら、ということになって豪勢な感じがします。ところが山間に行くと、山菜やら、きのこやら、漬物やら、ということになって、どうしてもわびしい感じは否めません。まあ、1950年代まで、日本の農村地帯はろくなものを食べてなかったのだから、しかたがありませんね。現代に生まれて、よかったです。