テトキチワールド

 松山在住のテトキチの食べたり、旅したりの記録。ときどき、シャム社長のおともをします。

レストラン 野咲

2009-11-23 10:59:57 | 大衆食堂
 冬の洋食の人気メニュー・カキフライ。「どんと」はご親切な忠告により、食べることはやめにしたので、あらためて市内の別の店に行くことに。大都市部だったら、この時期、そこかしこに「カキフライあります」とかの貼り紙が目につきます。しかるに松山では、意外にも市内であまり見かけません。カキの産地が近いのに、なぜでしょう。千舟町の「レストラン 野咲」は、毎年、カキフライの貼り紙がでるので、とりあえずそこへ。



 これ、いいですねえ。冬ですネエ。「レストラン 野咲」の昼時は、サラリーマン風の人たちで混んでいるので、これをはずしていくのがコツですね。



 出ました! カキフライ定食。その場でつくっている厨房が見えますので、冷凍でないことは明々白々です。大ぶりのカキフライが5つ。カキの形をかたどるように、目の粗いパン粉がつけられているので、形が不均一です。サクっとした衣と、まだ水分を保っているカキが口の中で一体になって、おいしいです。これで680円は安いですね。都会の洋食屋のカキフライって、けっこうな値段をとる店が多いですから。



 今年度のカキフライ第1弾、満足です。貼り紙はみていましたが、「レストラン 野咲」でカキフライを食べるのは初めてでした。予想以上のおいしさです(なんか偉そうですが)。季節中に、またくる機会をつくりたいです。

「レストラン 野咲」 松山市千舟町3-2-13 089-946-0642

鴨川出張とチーバくん

2009-11-21 20:10:57 | 国内旅行ー関東・甲信越
 なんでこのようなところにいかなかればいけないのか、よくわからない鴨川出張。もちろん、鴨川シーワールドに遊びに行ったわけではありません。安房鴨川駅を威圧するのはジャスコ。いかにも、田舎の風景です。



 ふだんは、川なのか海なのかわからないような、凪いだ瀬戸内海を見ています。今回は、ひさしぶりに海らしい外房の海を見ました。外房に来るのは、いつ以来だろう。さすが首都圏、平日だというのにサーフィンを楽しむ人々が多数いました。



 「日本の渚100選」に選ばれているということですが、このとおりテトラポットが配置されていて興ざめです。



 砂浜は狭く、すぐにコンクリートで固められた道路があります。路上駐車の自動車はサーファーたちのものです。しかし、これでは「日本の渚100選」が泣くのではないでしょうか。



 来年は千葉国体ということで、このようなものが売られていました。国体には興味がないのでしらなかったのですが、近頃は国体にもイメージキャラクターがおでましのようです。千葉国体のキャラクターは「チーバ」くん。「これは、熊なのか?」と売り場のお姉さんにきくと、「動物ではなく、千葉の形をかたどったものなんです」とのことでした。本番では、着ぐるみとかも登場するのでしょうか。



 さて、宿泊地も西葛西というマイナーなところ。千葉との境で、かろうじて東京という土地です。同行者の趣味で、こういうことになりました。西葛西には、なんでもある東京でも珍しい富士宮やきそばのお店がありました。ご存知、B1グランプリの初代王者ですよね。本家と同じオレンジの幟がはためいています。



 富士宮焼きそばの特徴は、水分が少なく、よってコシのある麺と具に肉かすを使うことだそうです。仕上げに削り粉をかけます。店主は松山出身の方ということで、同行した人たちと盛り上がっていました。



 こちらはオムやきそば。創意工夫がなされた品ですね。酒のつまみもあり、生ビールを何杯も飲みました。



 翌日、渋谷によって帰路に。渋谷といえば、「ムルギー」のムルギーカリー(1000円)。山型に盛り付けられたご飯と褐色のカレールーが有名です。これが辛くて、独特の調合がなされたスパイシーな味がします。美味です。松山にはない味です。



 すぐ近くにあるラーメンの有名店「喜楽」へはしご。中華麺(650円)を。コクのある醤油スープに、こがした玉ねぎの味と香りがアクセントになっています。麺は太くてコシがあります。



 さて、愛媛県も数年後に国体開催が予定されています。その際、イメージキャラクターは、バカの一つ覚えのようにみかんを基盤にしたものになるのでしょうか。チーバくんをみてひらめいたのですが、ネコ科の動物がは走っている姿に似た県の形をキャラクターに活かしたらどうでしょうか。そのほうが、絶対かっこいいのでは。ネコにみたてて「ヒメニャン」。これだと、元祖「彦ニャン」のモロパクリだなあ。豹にみたてて「えヒョウめ」くんで、どうでしょう。どうしてもみかんにこだわりたかったら、ヒョウの斑点をみかんの形にするとか…。

「どんと」

2009-11-19 09:08:01 | 大衆食堂
 寒くなってきました。洋食屋さんなどの店先に「カキフライあります」なんていう貼り紙をみかけると、いよいよ冬がそこまで来ているなあ、という気になります。ということで、スーパーフジ系のチェーン店もののトンカツ屋さん「どんと」にでもいってみようかと思いました。



 「どんと」で働いている人と話す機会があったので、「今度、カキフライ食べに行きます」というと、「やめたほうがいいですよ。うちのは冷凍ものだから」とのことでした(おいおい、そんなことをいっていいのですか)。「でも、冷凍ものは形がそろっていて、きれいなんです」ともいっておりました。冷凍食品だと、どこかの段階で機械を使用する工程が入るせいか、あるいは大量にさばくためにあらかじめ均一な大きさのカキをとりあつかうためなのか、そこのところはよくわかりませんが、そろった姿かたちになるようです。



 で、カキフライはやめて、いつものロースカツ定食です。ゴマをすって、トンカツソースに加えるのが、ここの一つの特徴ですね。トンカツ屋さんの原則どおり、ご飯、キャベツはおかわり自由です。900円程度ですから、他のトンカツ専門店と比較して、安めの値段設定もうれしいですね。



 チェーン店ものですから、アルバイトに毛の生えたような人が調理しているはずなのですが、厚いお肉がうまく揚っていてテトキチは好きです。トンカツの衣は、「どんと」のように粗めのパン粉でガサガサした感じのものと、細かいパン粉で固めの衣をつくる例とがあります。テトキチは、どちらかというとガサガサ系が好きですね。では、上野の蓬莱屋はどうなるのだといわれそうですが、あのトンカツは例外かつ別格ということで。



 ということで、本日もおいしくいただきました。「どんと」の場合、おそらくカツを揚げるフライヤーが、定食屋が使用している鍋なんかよりもずっと大きいのでしょう。それゆえ、油の温度が一定に保たれやすいのではないでしょうか。それが、あまり経験のない人が揚げても、上手に調理できる理由なのではないかと推測しているのですが、どうでしょうか。願わくば、昔やっていた、火曜日ロースカツセット半額セールの復活をしてもらいたいところです。

バナナ館 網元

2009-11-18 09:18:07 | 大衆食堂
 松山に部屋を借りる際に利用した不動産仲介業者がいうには、「土橋は昔、遊郭があった地域なので、家賃水準が安いんです」とのことでした。松山にずっと住んでいる人の話では、ちょっと前までは街娼もいたとか、いないとか。残念ながらテトキチはみかけたことがございません。そんなディープな地域に似つかわしいたたずまいの「バナナ館 網元」へ。こうして写真をみてみると、われながら横尾忠則のY字路シリーズみたいだなあ。



 前から行ってみたかった「バナナ館 網元」ですが、シャム社長が閉店が早いといっていたので、なかなか行く機会をもてませんでした。しかし、このシャム社長情報がガセ。夜の10時ぐらいまではあいているそうです。8時に閉まってしまうのは、八百屋さんの方の「バナナ館」だけでした。ということで、シャム社長と繰り出してみました。お店の前には、魚介類が売られています。



 この水槽のお魚くんたちも、食べたいといえば、さばいてくれます。



 水槽の奥には、水族館でお食事する人たちが。



 ちょっとボケました。つきだしの豆腐。大豆を丸ごと使用し、おからの出ない特製豆腐だそうです。濃厚な味わいでした。



 焼きカキを、2人で10個食べました。「1個250円~380円」という値段表示なので、自分が食べたのがいったいいくらなのかよくわかりません。



 身がプリプリしていて、たいへんおいしゅうございました(by岸朝子さん)。



 お刺身盛り合わせ。こちらも、1500円~3800円というような表示なので、いくら分のものなのか把握できません。この値段表示の幅が、もっと広かったのがイセエビだと思います。ハマチ、タイ、カツオ、シマアジで、こちらも文句ありません。



 緋扇貝を4つ焼いてもらいました(1個150円)。しまった身に、オヤジくさく、ちょっと醤油をたらして食べました。



 海鮮丼(450円)。これは、非常におトク感がありました。緑色のものは、沖縄の海ブドウです。愛媛県人がこよなく愛するじゃこ天は、揚げたてを投入してくれます。海ブドウの下に鯛などの刺身や貝の小柱などが盛り付けられています。宇和島のタイ飯のように、卵の黄身とタレをかけまわして食べました。安くてうまい、とはこのことですね。



 おまけに一ついただいたトラハゼの天ぷら。身がとろけるようでした。



 このほかに生ビール3杯、日本酒2合、ポテトフライなどをあわせて7400円ですみました。これは、オヤジたちが集結してくるわけです。意外なことに、男女のカップルや外人さんもみかけます。



 1人が帰りがけに海ぶどうをお土産に買うと、他人の食べているものは自分も食べたくなるの法則にしたがって、次々と海ぶどうをおみやげに買う人が出現しました。カキの季節の間に、また行ってみたいものです。

「バナナ館 網元」 松山市北藤原町2-1 089-933-8308

グリーン・カーメル

2009-11-17 09:02:14 | フランス料理
 高級イメージをもたれている住宅地・白水台にある「グリーン・カーメル」に出没してみました。



 結婚披露宴会場として使用される場所なので、ふだんはやたらと広々して、閑散とした感じになってしまいます。給仕係も動線が長くて、たいへんそうです。



 赤ワインを頼むと、なんとデカンタージュをしてくれました。もっともデカンタージュが必要なほどの高級ワインではなく、1本3000円の安ワインを注文しただけなのですが。一方で、この赤ワインは、松山の掟にしたがって、冷え冷えの状態でした。デカンタージュよりも、温度の方をなんとかしてほしいと思いました。けれども、松山の披露宴で常温の赤ワインなどを出した日には、オッサン、オジイチャンから、「ちょっとネエちゃん、このワイン、冷えてないぞなもし」とか、いわれてしまうのでしょうね。



 それはともかく、エビのフリッターです。



 釣りアジのマリネ フランボワーズドレッシングです。フルーツ系のソースは、色々なお店ででるようになりました。



 秋らしく栗のポタージュ。栗の名産地・中山が近くにありますもんね。



 イトヨリのポワレ ホワイトバルサミコソース。軽く仕上げるお店が多い中、「グリーン・カーメル」のこのソースは、バターのきいた濃厚なもので、おいしかったです。



 口直しの美生柑のシャーベット。



 牛フィレ肉のグリエ 赤ワインソースです。これも、魚料理と同じく濃厚なソースでした。



 このとおり、火の通し方も申し分ありません。



 デザートは、紅茶のソルべ、栗のケーキ、果物の盛り合わせでした。栗のケーキは、サクサクした部分が美味でした。



 これがシェフおまかせコース5250円です。安いですね。坂の上にあるのが玉に瑕です。以前と料理の感じが変わっていたので、シェフが交代したのか聞いてみたところ、やはり変わっていたようです。



 かつて、三番町の住友信託銀行のそばに「きどや」というフランス料理店がありました。閉店後、ここのシェフが「グリーン・カーメル」に移ったとききました。たしかに、フランス料理なのにトマト系のソースを使ったり、クスクスを添えたりという料理が「グリーン・カーメル」でも出ていました。今回は、そういった料理とは異なっていたので、気になって聞いてみたのですが。元「きどや」のシェフよ、今いずこ。