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内山奈月・南野森著『憲法主義』は、憲法の平易な入門書。(ときめき研究家)

2014-08-04 08:00:00 | ときめき研究家
日本国憲法を暗唱できるAKB48の内山奈月が、九州大学の南野准教授の講義を受けるという形式で纏められた憲法の解説書だ。
朝日新聞の天声人語でも紹介されたので、結構売れているようだ。

内容は、日本国憲法の基本的な内容が平易に解説されている「入門書」といったところだ。
とは言え、「憲法は国家権力を縛るためのもの。」とか「民間人が人権を侵しても憲法違反ではない。法律違反にはなりうる。」とか「尊属殺人が最高裁で違憲とされてから、国会で刑法が改正されるまで何十年もかかったのは国会の怠慢。」とか「憲法9条の1項の『戦争放棄』は他国の憲法にもある。2項の『戦力不保持』が独特の点。」など、重要な論点が網羅されている。
これから法律を学ぶ学生はもちろん、社会人にも有益な本だと思う。

この本に書いてあるのは、憲法改正に賛成でも反対でも、その議論のベースとして誰もが理解しておくべき内容だ。そういう議論のベースがないと「アメリカに押しつけられた憲法はイヤ」「誰に押しつけられようが約70年上手く行ってきたのだからいいじゃないか」といった感覚的な水掛け論に終始してしまう。

現在は慶大生の内山奈月だが、この本の制作時は高校生。しっかりとした「聞き役」を務めている。
ポイントは、自分自身の意見はほとんど言わず、「学ぶ」姿勢を貫いていることだ。最後に「日本国憲法は素晴らしい憲法だと思う。」と述べているだけだ。
政治的な主張(例えば原発廃止等)をするアイドルもいるが、なかなか難しいことだと思う。もちろん誰しも自分の主張を表明する自由があり、それを堂々と行使できるのは素晴らしいことだ。ただ、そのことだけが注目され、本来のアイドルとしての魅力が見逃されてしまうとすれば残念だ。
内山奈月は、まだこれからファンを増やして行かなければならないステージにあり、「政治的主張をするアイドル」ではなく「憲法に詳しい知性派アイドル」として自己プロデュースしていくのだろう。
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