『Reborn』(チームサプライズ)。
これはいい曲だと思う。
夜明けに誰もが生まれ変わるような新鮮な気持ち、希望を歌い上げている。『兆し』『未来の扉』などで歌われて来たテーマだが、よりポップに、わかりやすいメッセージソングとしてまとまっている。生で聴くと一層感動できそうな曲だ。
歌っているメンバーを調べてみると、いわゆる中堅メンバー。ハッキリ言えば、このままでは選抜には入れず、それこそ「生まれ変わる」ことが必要と思われるようなメンバーだ。一種の肩たたきとも言えないか。このような曲を与えられて歌っている彼女達の気持ちはいかがなものか。単にいい歌が歌えて嬉しいというだけではないだろう。
『今、Happy』(ばら組)。
年少メンバーだけで組まれたユニット。「恋をしたら毎日がHappy」というそれだけのことをひたすら歌っている。『ヘビーローテーション』『スキ!スキ!スキップ!』などと同じテーマ。
『何度目の青空か』では「青春を無駄にするな」と助言しているが、この歌では「何で今まで青春に気づかなかった?」と自問している。青春は後から気づくものだが、この歌の彼女は、自分自身で同時進行で気づいていてラッキーだ。
単純なテーマをシンプルに歌い、実に魅力的に仕上がっているのは、若さの魔法か。
『目を開けたままのファーストキス』(チーム4)。
フラメンコのような曲調は、『シンデレラは傷つかない』『キスして損しちゃった』などを思い出す。
歌詞は普通の学園もので、ファーストキスのときめきを素直に歌っている。チーム4によく似合っている。
「唇突き出した」という表現は初めて。「唇尖らせる」という表現が続いていた(『上からマリコ』『ちょうだいダーリン』『不器用太陽』)だけに、一工夫が見られる。
以上3曲は結構好きな曲だ。
以下の3曲はあまり好きになれない曲。
『従順なSlave』(チームA)。
私がどうしても好きになれないタイプの曲。スタイリッシュでお洒落なのかもしれないが、聴いていて楽しくない。ウキウキしない。チームAのカップリング曲にはこのような曲が多い(『隣人は傷つかない』『胡桃とダイアローグ』『Ruby』など)が、残念だ。
恋人同士の主従関係を歌った歌詞には『いつの間にか弱いものいじめ』『君の嘘を知っていた』などの前例があるが、今回が一番直接的だ。
『ロンリネスクラブ』(チームB)。
地味な歌だ。歌詞もメロディーも地味で、あまり好きになれない。歌唱もずっとユニゾンで歌っていて変化がない。
和久井映見のデビュー曲『マイ・ロンリィ・グッバイ・クラブ』を思い出すようなタイトル。悲しい時に訪れて癒される場所。そんな所が実際にあればいいのだろうし、テレビドラマの舞台としては面白そうだが、歌を聴くだけでは現実味が感じられない。即物的な人間である私にはわからない味わいの曲だ。
『Ambulance』(ゆり組)。
タイトルは「救急車」という意味らしい。911は日本だと119番のことだろう。
恋の病に冒されどうしようもない、早く救急車を呼んでほしいという内容の歌詞。ペイシェント、ワクチン、感染、AEDなどの医療用語もちりばめられている。要するに「お医者様でも草津の湯でも」という非常に古典的なテーマなのだ。
しかしこの曲は、歌詞よりも曲調、ダンスが主眼の曲なのだろう。私はあまり好きではないが、こういう曲があってもいい。
全11曲、バラエティに富んだ「アルバム」だった。
ところで年明けには本物のアルバムも発売されるようだ。新たな鑑賞対象が続々出て来ることは喜ばしいことではあるが、遅れている劇場公演の方に回してほしいと、いつもながら思う。
これはいい曲だと思う。
夜明けに誰もが生まれ変わるような新鮮な気持ち、希望を歌い上げている。『兆し』『未来の扉』などで歌われて来たテーマだが、よりポップに、わかりやすいメッセージソングとしてまとまっている。生で聴くと一層感動できそうな曲だ。
歌っているメンバーを調べてみると、いわゆる中堅メンバー。ハッキリ言えば、このままでは選抜には入れず、それこそ「生まれ変わる」ことが必要と思われるようなメンバーだ。一種の肩たたきとも言えないか。このような曲を与えられて歌っている彼女達の気持ちはいかがなものか。単にいい歌が歌えて嬉しいというだけではないだろう。
『今、Happy』(ばら組)。
年少メンバーだけで組まれたユニット。「恋をしたら毎日がHappy」というそれだけのことをひたすら歌っている。『ヘビーローテーション』『スキ!スキ!スキップ!』などと同じテーマ。
『何度目の青空か』では「青春を無駄にするな」と助言しているが、この歌では「何で今まで青春に気づかなかった?」と自問している。青春は後から気づくものだが、この歌の彼女は、自分自身で同時進行で気づいていてラッキーだ。
単純なテーマをシンプルに歌い、実に魅力的に仕上がっているのは、若さの魔法か。
『目を開けたままのファーストキス』(チーム4)。
フラメンコのような曲調は、『シンデレラは傷つかない』『キスして損しちゃった』などを思い出す。
歌詞は普通の学園もので、ファーストキスのときめきを素直に歌っている。チーム4によく似合っている。
「唇突き出した」という表現は初めて。「唇尖らせる」という表現が続いていた(『上からマリコ』『ちょうだいダーリン』『不器用太陽』)だけに、一工夫が見られる。
以上3曲は結構好きな曲だ。
以下の3曲はあまり好きになれない曲。
『従順なSlave』(チームA)。
私がどうしても好きになれないタイプの曲。スタイリッシュでお洒落なのかもしれないが、聴いていて楽しくない。ウキウキしない。チームAのカップリング曲にはこのような曲が多い(『隣人は傷つかない』『胡桃とダイアローグ』『Ruby』など)が、残念だ。
恋人同士の主従関係を歌った歌詞には『いつの間にか弱いものいじめ』『君の嘘を知っていた』などの前例があるが、今回が一番直接的だ。
『ロンリネスクラブ』(チームB)。
地味な歌だ。歌詞もメロディーも地味で、あまり好きになれない。歌唱もずっとユニゾンで歌っていて変化がない。
和久井映見のデビュー曲『マイ・ロンリィ・グッバイ・クラブ』を思い出すようなタイトル。悲しい時に訪れて癒される場所。そんな所が実際にあればいいのだろうし、テレビドラマの舞台としては面白そうだが、歌を聴くだけでは現実味が感じられない。即物的な人間である私にはわからない味わいの曲だ。
『Ambulance』(ゆり組)。
タイトルは「救急車」という意味らしい。911は日本だと119番のことだろう。
恋の病に冒されどうしようもない、早く救急車を呼んでほしいという内容の歌詞。ペイシェント、ワクチン、感染、AEDなどの医療用語もちりばめられている。要するに「お医者様でも草津の湯でも」という非常に古典的なテーマなのだ。
しかしこの曲は、歌詞よりも曲調、ダンスが主眼の曲なのだろう。私はあまり好きではないが、こういう曲があってもいい。
全11曲、バラエティに富んだ「アルバム」だった。
ところで年明けには本物のアルバムも発売されるようだ。新たな鑑賞対象が続々出て来ることは喜ばしいことではあるが、遅れている劇場公演の方に回してほしいと、いつもながら思う。