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『細雪リグレット』『君の瞳はプラネタリウム』感想(ピーナッツ)

2013-11-27 06:00:00 | 分析系 曲
『細雪リグレット』
初聴き前から、まずに思っていたのは、映画『細雪』のことだった。名作だったよなぁ~。
で、そっから 想像すると、それぞれの想い, すれ違っていく心…。
たしか、四姉妹の物語だったと思う。それぞれにズレていく気持ち + そばにいる男たちとも ボタンがかけ違っていく…。
要するに、その崩壊していく様を、時には 情緒的に、時には、残酷にも描いてた作品だった『細雪』。
まあ、そんな気持ちで入っていった『細雪リグレット』の初聴きだった。
あ~なるほどね~。
でも、この曲は、流れるメロディー自体が、すごくいいので、これ意外に新鮮に聴けた…ってのも事実 & 本音だったな~。
まずは、「細雪」→「みぞれ雪」。
たぶん、「細雪」とは、実際…「粉雪」に近い感じなんだと思う。軽くて, 細かくて, 一定じゃない(バラバラな)感じ…。
それは、きっと、この物語の2人…今の関係性を表しているんだと思った。とりわけ、この女性の(広い意味での)勇み足, 思い込みが、自分自身に 後悔を引き込んでいるのだ…と、本人も分かっては…いる。だから、
「細雪」→「みぞれ雪」…
「みぞれ(雪)」とは、雨と雪が混ざり込んだ状態だ。
で、地面に落ちた…それは、まるで、茶色のかき氷のグッチャグチャ、大根おろしのベッチャベチャ…つまりは、そんな きったない自身の気持ちが、彼女の足元にまで広がっていて…。
"雨のような 雪のような"…
要するに、自分の中途半端この上ない気持ち & 巻き起こしてしまった取り返しのつかない状態を表しているのだと…。
だから、いっそ、
「細雪」「みぞれ雪」→「大雪」になればいい…と。
だって、「細雪」→「みぞれ雪」+ おそらくは、激しい雨で、ビッチョビチョの私, グッチョグチョな心…。
もう、こうなったら、究極のM状態…なんだけど、でも、その少し前の過去だけは、せめて、「大雪」に隠してもらいたいという 女心やろ~ね…たぶん。
でないと、前に進めない…という本能?
まあ、そんな感じがしました。
歌詞の流れと曲の追い込み具合が、お互いに抜きつ抜かれつ…非常に いい追いかけっこをしてて、曲として、完成度高いな…と。
ただ、個人的に、欲をいえば、1つだけ…。それは、
「細雪」→ (「みぞれ雪」「大雪」) → ・・・・・
もう一声!って、思ったよ。
それは、秋Pなら出来る…オリジナル言葉(「○ ○ 雪」) の起用だ。
やっぱ、「細雪」が、トップじゃ…いけないような気がする。
例えば、そうだなぁ~ 、伊勢正三さんの「なごり雪」…とかは、いい例だと思う。そのオリジナル言葉で、気持ちの全てを表現してるような…ね。
あれだって、元々は、「名残(なごり)の雪」だったんだもんね。でも、曲で使う表現言葉としては、なんか違う…と。
日本語にこだわるものとしては、相当悩んだのだそうだ。"この場合は、何が正解なのか?"って…。
でも、その言葉は、頭の中、早々とあったんだってね。天才は、辛いね…。
自責の念! そして、悩みに悩んで出した答え、それが、「なごりの雪」→「なごり雪」だった。
名曲『なごり雪』誕生の瞬間だ。
でも、同時に、それを曲タイトルにもしたところが、伊勢正三 すごいわ~。
でもさ、気象用語ではない…この言葉が、こんなにも有名になるなんてね。「なごり雪」…1発だよ。
また、これ、日本人の琴線にちょうど触れるという…心象風景。
とにかく、僕は、"秋P…もう一声!"って、思ったんだ。
じゃあ、なんだろうなぁ~? 「 ○ ○ 雪」…
リグレット…後悔してる…、この辺で、そういうのを1文字か 2文字に変換出来うるのって…ないかな~?
やっぱ、難しいや。
ただ、いうても、この曲は、いい曲。僕の心の中、「"細雪"ランキング」でも、今後、上位を狙っていける有望株だわ。ちなみに、今 現在の僕順位は、
1. 映画『細雪』(市川 崑監督)
2. 小説『細雪』(谷崎潤一郎)
3. 『細雪』(五木ひろし)
4. 『細雪』(コロッケのモノマネ)
5. 『細雪リグレット』(チームK)
ってことになってるけど、まあ、こっからだな。
とりあえず、明日…1回 聴いとこ。

『君の瞳はプラネタリウム』
これ、家族や友達にもシフトさせて表現してるけど、僕は、初聴き、こう思っちゃった…
"『冬ソナ』かよ?! "って。
これは、韓国ドラマ『冬のソナタ』…高校時代に仲間(5人)で行った旅行、その山小屋のシーンそのものだよ。
チュンサン(ぺ・ヨンジュン)と言い合いになり、(日も暮れかかっているにもかかわらず)1人 出ていってしまった ユジン(チェ・ジウ)。
案の定、山小屋への帰る道がわからなくなり、途方にくれて、ザ・迷子! そして、1人ぼっちのユジンの夜が更けていく…。
家族の顔, 友達の顔…満点の星の中、泣き出すユジン。そして、人影! 彼女の目の前に現れたのは、言い争っていた…あのチュンサンだった。
"夜の山は、危ない!"…仲間の言葉には耳を貸さず、たった1人で 助けに来たチュンサン…。しかし、ケンカしてる手前、素直になれないユジン…。
チュンサンが、あさっての方を見ながら、語り始めた…
"ユジン、もしも、この先…たとえ 道に迷ったとしても大丈夫だよ。真っ直ぐに、あの星を目指せばいい。(僕は、君のポラリスになる…)"
「ポラリス」…あのドラマの絶対的キーワードであり、テーマそのものだ。
"なんか、変なニオイするぞー!"
正直、そう思ってしまったよ。
間違いなく、この『冬のソナタ』を観た人に、この曲を聴かせたら、"あれ? こんなん『冬ソナ』の挿入曲にあったっけ? 日本版? あ!新しく、ディレクターズカット版 出たんだ?"って、間違いなく言うと思う。
中途半端に、家族や友達を匂わす感じに逃げてる(?)から 伝わるもんも伝わんないんだと思う。
だから、唐突の「僕」を感じてしまう。ぶっちゃけ、2番が、浮いちゃってるような…。
それに、タイトル的にも、これ、キレイにまとめたつもりなんだろうけど、イマイチだわ~。タイトルと歌詞が、あまり合っていないように思う。若干…無理があると思うよ。
まあ…「プラネタリウム」に頼りたかったんだろうね?
そら、"君の瞳"に映った満点の星たち(プラネタリウム)を アップで 想像して欲しかったんだろうけど、
チョイチョイ チョーイ! そうは、問屋が…。
正直、『君の瞳に恋してる』や『君の瞳は10000ボルト』なんかの…タイトルから受け取る純度の高い(分かりやすい表現)には、まあ 負けてると思ったな~。
それにしても、つくづく、「ポラリス」が、この曲の中で、大切なペンダントとして 描かれてなくて良かったよ~。
だって、そんな時は、" ○ ク ○ かよ?! "って、言ってしまっていただろうからさ…。
ただ、「プラネタリウム」って、もっともっと他の使い方あると思うぞぇ~。
実は、時々 行くんだ…図書館に併設されてる プラネタリウムに…。で、高校生のカップルとかも…ちょいちょい来ててね。まあ、デートスポットなんだろね? お金を使わない癒し時間 & 空間 …僕とおんなじだ。
"あれとあれを繋げて~ 何座だったっけ? 違うよ、あれあれ…右っかわの2ミリ下…そうそう、それをね…"
知らず知らずの内に肩と肩が引っ付いてる 若い2人…。でも、その施設を出る頃には、彼氏は、きまって…"うっせぇな~もうちょい離れろよ~"…
なんか、可愛くってね。
「プラネタリウム」…僕は、そういう日常エピソードとしての登場の仕方で、聴いてみたいな~。
「君の瞳」,「プラネタリウム」…実は、2つとも 難しい題材だと思ってる。
意外に難しい + 意外に難しい = かなり難しくなると…。ほとんどの場合は、どちらかをズラして、差をつけた方がいいと思うんだけど、この曲の場合、僕なら、あえての批判覚悟で、「ポラリス」を曲タイトルにブチ込む。
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