AKB48 チームBのファンより

鈴木紫帆里さんを中心にAKB48 チームB について語るサイトです。

朝日新聞夕刊に、指原莉乃・仁藤萌乃・北原里英のカラー写真 アイドルは「ホンモノ」の日本文化か(KC)

2009-08-21 09:47:41 | アイドル論
8月20日朝日新聞夕刊の文化欄(11面)の記事を引用する。
カラーで、指原・仁藤・北原の写真。衣装はステージ終了後のサイン会の衣装と同じで、レコード店イベントの衣装とは異なる。写真のバックは、ジャパネクスポの会場でお客さんの後姿が映っているので、この写真は合成と思われる。

記事の見出しは、「日本ブームどう活かす? ジャパンエクスポがフランスで大人気」

内容を要約すると、

ジャパンエクスポは、フランス人の日本ポップカルチャー・ファンが企画する。今年で10回目。入場者数は4日間で、16万人を超える。

日本外務省が任命した「カワイイ大使」2人が、ファッションショー
カワイイ天使の写真はこちら

経産省がコンテンツ産業の紹介を目的としたブースを出展。

女性アイドルグループAKB48=写真、AFP時事=、女性漫画家集団CLUMPなども来場した。

フランスでは日本文化は大変な人気で、背景にポップカルチャーの隆盛がある。

この日本ブームが真の意味で「ネオジャパニズム」として定着するのか。これからが正念場。それには、「ホンモノ」を伝えることと (KC注記1)、日本語の普及が不可欠。

加えて、日本文化の普及に、われわれがどのようにして世界共通の普遍的なメッセージをこめていくのか (KC注記2) ということも重要である。

文化外交を通して何を伝えるのか。発信すべきメッセージは何か。問題はそこにある。 (KC注記3)

ジャパンエキスポ会場の雑踏と喧騒の中で頭を横切ったのはそんな思いであった。

引用はここまで。
この記事は署名記事で、筆者は、渡辺啓貴・在仏日本大使館公使=東京外国語大教授から出向 と記載されている。

この記事を読んで、筆者は、ジャパンエクスポで出展・紹介された日本文化を、「ホンモノ」(表記1)と評価しているのか、いないのかが、明確には分からなかった。
筆者の定義によると、「ホンモノ」の文化は、世界共通の普遍的なメッセージがこめられたものであり (注記2)
文化外交として必ずしも「ホンモノ」「普遍的な文化」がメッセージとして発信されていないことは問題である (注記3) というのが筆者の考えなのだろう、と私は理解した。
しかし、AKB48を (あるいはCLUMPを) ホンモノでないとはっきり書くと、ファンからの苦情がきて、朝日新聞の電話がパンクするから(ブログだったら炎上するから)と心配して、オブラートに包んだような表現にしたのか、と私は邪推した。
筆者が、日本文化の中で、普遍的な文化は、こういうもので、それを文化外交として世界に発信すべきだという明確な主張が知りたかった。

私の考えは、文化が普遍的であるか否かは、発信者が選択して提供できるものではなく、受信者(例えば、ジャパンエキスポに参加したフランス人)が決めるものなのである。
フランス人が、AKB48を見て、楽しむことができるなら、AKB48は普遍的な文化なのであり、楽しむことができなければ、日本人にしか分からない文化と言われても仕方ない。

私がアイドルを好きになった当時は、アイドルみたいに歌が下手で、素人がすぐプロになれるような文化は、日本では通用するが、世界では通用しない (つまり、普遍的ではない) と批判されていた。
アイドルというのは、子供が楽しむもので、人は大人になったら、アイドルなど卒業するものだ (子供にだけ通用する文化という意味で、普遍的でない) とも言われていた。

「アイドルが普遍的ではない」という主張が、あまりに普遍的だったので、自分もそう思い込んでいたが、自分が大人になってもアイドルが好きなので、ひょっとすると普遍的なのではないかと疑いだして、現在に至る。

声を上げて、AKB48は (アイドルは) 普遍的である  と主張することは意味がない。

何故なら、普遍的か否かを決めるのは、発信者である(意見を主張したい)私ではなく、世間であり、日本人であり、フランス人を含む世界の人々なのだから。

私のように、アイドルが普遍的文化と考える・感じる人が増えれば、結果として、アイドルは普遍的になるし、増えなければそうならない。

よって、私の文章を読んで、アイドルは普遍的だと思ってくれる方がいるなら、普遍化に一歩近づくことになる。(と思うから、ブログに記事を書いている。)

KC

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