AKB48は演歌、ぶっ壊したりしない(KC)
「ぶっ壊してくれよ」というAKB48評が9月11日の朝日新聞の文化欄に出ていた(文末に引用)。
AKB48の良さって何だったのだろう。
AKB48が好きになったのは、何故だろう。
この答えは簡単。
曲が良かったから。
アイドルという古い文化を継承していたから。
AKB48が、1990年代から、2000年代前半にかけて破壊されたアイドルポップス(歌謡曲)を再構築した。
だから、古くからのアイドルファンにとっては、復古であり、
新しいファンにとっては、新鮮だった。
松浦亜弥、藤本美貴はアイドルポップス(歌謡曲)だったので、AKB48のみがアイドルを復古させた訳ではないが、
SPEED、モーニング娘。に代表されるグループは、歌謡曲ではなく、J-POPだった。
私の年齢は50代だが、自分がアイドルという文化(特定の歌手だけではなく、ジャンルとしてのアイドル)を好きになった子供の頃(70年代)
歌手は歌唱力がなくてはならないという既存の文化を「ぶっ壊した」のはアイドルで、
既存の文化=歌謡曲を体現していたのは、演歌だった。
全ての前衛は体制になるように、「ぶっ壊した」文化であるアイドルは、40年後はAKB48として、現代の「演歌」=復古文化となったのである。
以下朝日新聞を要約引用しながら感想をはさむ。
コラム名:甲乙閑話
タイトル:ぶっ壊してくれよ
記者:近藤康太郎
(引用)AKB48のシングル(中略)などと書きだすと、いかにも詳しいみたいだが、何ひとつ知らない。元音楽担当記者として失格である。
(感想)AKB48は音楽なのだろうかは、疑問。CDは聴くためではく、握手するため、選抜投票権のため買われている(という意見もある)。
(引用)これだけ売れているのだから、好きにならないまでも、どこに惹かれるのか「分かろう」とは努めてきた。
ロック、ソウル、ポップスを問わずガールズグループは大好きなのだ。
日本のガールズポップの金字塔・赤痢を聴き直し、音楽のジャンルの前に、「ガールズ」とすけると、それはルールを変えることを意味する。
男たちが作ってきた、パンクはこうあるべし、ロックはこうあるべしという既成概念をひっくり返し、女の子だけに許される禁じ手・生意気・わがまま。
(感想)文化とは分かろうとして分かるものではなく、素直に感じるしかない。
全ての「ガールズ」が新しかったわけではなく、既成のジャンルを踏襲した者もいる。プリンセスプリンセスしかり。踏襲しているから、売れるのである。
(引用)選挙、センター争い、左遷、AKB48の戦場は男社会そのもの。ガールズはそんなくだらない価値観ぶっ壊して、自分の好きなことをやってくれよぅと懇願してしまう。
(感想)自作自演のシンガーソングライターは素晴らしく、既成の作り手の作品を人形のように歌うアイドルは、(それに加えて演歌も)は音楽としては低いという価値観に通じるものを感じる。
人形のように歌うアイドルが、いかに素晴らしいか、「嘆きのフィギュア」を見れば分かる。
モニターでシアター公演を見れば分かる。
KC
「ぶっ壊してくれよ」というAKB48評が9月11日の朝日新聞の文化欄に出ていた(文末に引用)。
AKB48の良さって何だったのだろう。
AKB48が好きになったのは、何故だろう。
この答えは簡単。
曲が良かったから。
アイドルという古い文化を継承していたから。
AKB48が、1990年代から、2000年代前半にかけて破壊されたアイドルポップス(歌謡曲)を再構築した。
だから、古くからのアイドルファンにとっては、復古であり、
新しいファンにとっては、新鮮だった。
松浦亜弥、藤本美貴はアイドルポップス(歌謡曲)だったので、AKB48のみがアイドルを復古させた訳ではないが、
SPEED、モーニング娘。に代表されるグループは、歌謡曲ではなく、J-POPだった。
私の年齢は50代だが、自分がアイドルという文化(特定の歌手だけではなく、ジャンルとしてのアイドル)を好きになった子供の頃(70年代)
歌手は歌唱力がなくてはならないという既存の文化を「ぶっ壊した」のはアイドルで、
既存の文化=歌謡曲を体現していたのは、演歌だった。
全ての前衛は体制になるように、「ぶっ壊した」文化であるアイドルは、40年後はAKB48として、現代の「演歌」=復古文化となったのである。
以下朝日新聞を要約引用しながら感想をはさむ。
コラム名:甲乙閑話
タイトル:ぶっ壊してくれよ
記者:近藤康太郎
(引用)AKB48のシングル(中略)などと書きだすと、いかにも詳しいみたいだが、何ひとつ知らない。元音楽担当記者として失格である。
(感想)AKB48は音楽なのだろうかは、疑問。CDは聴くためではく、握手するため、選抜投票権のため買われている(という意見もある)。
(引用)これだけ売れているのだから、好きにならないまでも、どこに惹かれるのか「分かろう」とは努めてきた。
ロック、ソウル、ポップスを問わずガールズグループは大好きなのだ。
日本のガールズポップの金字塔・赤痢を聴き直し、音楽のジャンルの前に、「ガールズ」とすけると、それはルールを変えることを意味する。
男たちが作ってきた、パンクはこうあるべし、ロックはこうあるべしという既成概念をひっくり返し、女の子だけに許される禁じ手・生意気・わがまま。
(感想)文化とは分かろうとして分かるものではなく、素直に感じるしかない。
全ての「ガールズ」が新しかったわけではなく、既成のジャンルを踏襲した者もいる。プリンセスプリンセスしかり。踏襲しているから、売れるのである。
(引用)選挙、センター争い、左遷、AKB48の戦場は男社会そのもの。ガールズはそんなくだらない価値観ぶっ壊して、自分の好きなことをやってくれよぅと懇願してしまう。
(感想)自作自演のシンガーソングライターは素晴らしく、既成の作り手の作品を人形のように歌うアイドルは、(それに加えて演歌も)は音楽としては低いという価値観に通じるものを感じる。
人形のように歌うアイドルが、いかに素晴らしいか、「嘆きのフィギュア」を見れば分かる。
モニターでシアター公演を見れば分かる。
KC