AKB48 チームBのファンより

鈴木紫帆里さんを中心にAKB48 チームB について語るサイトです。

STU48『ヘタレたちよ』とカップリング曲を聴く。(ときめき研究家)

2021-12-08 22:23:01 | ときめき研究家
『ヘタレたちよ』。
ヘタレだってやる時はやるよ、という歌だ。
もう少し細かく見ていくと、2つの主張が込められていることが分かる。
1つ目は、常に「頑張れ、頑張れ」と言われて、汗をかいて努力し続けるのは性に合わない。自分のペースで、自分なりに努力していることを認めてほしい。
2つ目は、そんなヘタレな自分だけど、たまにはいつも以上に頑張ってみようかな、と思うこともあるのだ。
STU48のメンバーがヘタレ揃いなのかは分からないが、気候も穏やかな瀬戸内育ちは、性格もおっとりしていて、ガツガツした人が少ないイメージはある。
そもそも、人間のやる気とは、0か100かではないだろう。ほとんどの人間がその中間なのだ。須田亜香里とか高橋みなみとかがやる気90くらいだとすると、島崎遥香はやる気50くらいに見えた(あくまで私の印象である)。じゃあ、何点未満を「ヘタレ」と言うのか、そんなこと一律には決められないだろう。どんな人間にもヘタレな部分、ヘタレな時があり、それはそれで認めようということではないか。そして、今50なら、たまには60くらい出してみようとか、そういう歌なのだと思う。
AKBグループの定番「弾む息、光る汗」のセットが、「汗かいて、肩で息する奴が評価されやすいけど・・・」と、この曲では否定的に登場しているのが興味深い。

『後悔なんてあるわけない』。
別れの歌なのだろう。共に頑張って来た友と、明日からは別の道を歩いて行く、そんな状況の歌だ。
誰かの卒業ソングなのかと思い、ネットで調べてみたが、そのようなことを書いている記事には行き着かなかった。その過程で「後悔なんてあるわけない」とは、アニメ『魔法少女まどか マギカ』第5話のタイトルでもあり、劇中の名セリフであることを知った。それを踏まえた楽曲タイトルなのかもしれない。
曲調は穏やかで、淡々としている。まるで瀬戸内海の凪のようだ。良くも悪くもSTU48の個性に似合っているのかもしれない。

『夢をガラス瓶の中に』。
ガラス瓶に手紙を入れて海に流す歌と言えば、ユーミンの『瞳を閉じて』を思い出す。坂道グループでは『海流の島よ』(乃木坂46)もあった。海をテーマに歌い続けるSTU48らしい楽曲だ。
ガラス瓶の手紙が、世界のどこかの海岸に漂着し、誰かの目に触れる可能性はどれくらいあるのだろう。それは限りなく0に近いだろう。それなのになぜ人はそのような行為に及ぶのか。それはきっと、誰かに読んでもらうことが目的ではなく、自分の気持ちを文字にして流すこと自体が目的だからなのだろう。『夢をガラス瓶の中に』も、ガラス瓶は世界一周して自分の元に帰ってこないかな、と歌っている。
考えてみたらこのブログも同じだ。もちろん誰かに読んでもらえれば嬉しいし、ありがたいことに少なくない数のアクセスもあるのだが、第一義的には自分のために書いている。自分が感じたこと、考えたことを書き留めておきたい、そしてせっかく書き留めたのなら世界の誰かが偶然目にしてくれることも期待する。そう思う人が多いから、昔ならミニコミ、今はブログやSNSをする人が絶えないのだろう。

『気にならない孤独』。
ソロ曲で、最初に聴いた時から気になった。どのメンバーが歌っているのだろう(と言っても、STU48のメンバーは岡田奈々と瀧野由美子しか知らないのだが)。
少し調べてみると、「AKBグループ歌唱力No1決定戦」で優勝した池田裕楽が、その褒賞としてソロ曲を与えられたのだと分かった。そう知ってみると、確かにしっかりした歌唱だ。また、その歌唱力を活かすような楽曲だ。ミディアムテンポで、抑揚があり、細かな節回しは歌うのが難しそうだ。
更に驚いたのが、「AKBグループ歌唱力No1決定戦」は今回既に3回目だったということだ。過去2回も開催されたことは全く知らなかった。不勉強を恥じるのみだ。第1回優勝者は野島樺乃(SKE48)、第2回は矢作萌夏(AKB48)だったようだ。野島にはソロ曲「夢の在処へ」が与えられたが、矢作は優勝した直後に卒業してしまったようだ。因みに第4回は来年1月12日に開催予定。
私はアイドルの基本は歌手だと思う保守的なファンなので、このイベントは良い試みだと思う。しっかりボイストレーニングして歌唱力を磨いた「歌が上手い」メンバーはもっと評価されるべきだ。しかし一方、技術的には拙くても、「歌でときめかせる」力があるメンバーもまた評価されていい。
『気にならない孤独』は、自己評価が低く孤独を好んでいた「僕」が「君」に出会って心を開いていくといった内容だ。歌詞の世界観は乃木坂46『君の名は希望』『今話したい誰かがいる』などに近い。一方、AKB、坂道グループ以外の曲で、この曲調はなんだかどこかで聴いたことがあると感じたが、ZONE『secret base~君がくれたもの』だと思い出した。特にサビの感じは似ていると思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする