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渡辺麻友主演ドラマ『いつかこの雨がやむ日まで』を最終回まで見る。ネタバレあり。(ときめき研究家)

2018-10-14 16:55:11 | ときめき研究家
第3回まで見た時点で記事を書いたが、ついに先日最終回を迎えた。

第3回まではお世辞にも面白いとは言えなかったが、続けて見ているうちに徐々に引き込まれ、最終回ではまずまず満足した。

15年前の殺人事件の真相が不明のまま、主人公であるひかりの周囲で、死者やけが人や失踪者が続出する。そんな中、ひかりと幼馴染の和也はくっついたり離れたり、もどかしい展開が続く。遂に一夜を共にして一緒に生きていく決意をした直後に、和也の婚約者の妊娠が判明し別れることになる。そしてひかりは劇団のミュージカル『ロミオとジュリエット』のジュリエット役に抜擢され、稽古にのめり込んでいく。

最終回で真犯人が明らかになり、それなりの説得力はあったが、犯人判明のきっかけは唐突だし、途中のけが人や失踪者とは関りがなかった。いくつもの伏線が一気に解消される爽快感はなかった。サスペンスとしてはあまりいい出来とは言えなかったと思う。

劇中劇が『ロミオとジュリエット』だったのは一般的に有名な演目にしたのだろう位に思っていたが、実は大きな意味があったのだ。意外な犯人が逮捕されたその後、ついに初日を迎えた『ロミオとジュリエット』のラストシーンで、本当のどんでん返しが演じられる。渡辺麻友の最大の見せ場でもあった。

ネタバレだが書いてしまうと、ロミオの死を悲観したジュリエットは自ら死を選ぶはずだが、ひかりのジュリエットは思いとどまり生きることを選択する。和也の死を乗り越えて、強く生きて行くであろうひかり自身の姿と重なる。もどかしい展開が続いた最後の最後に、スッキリする終わり方だった。
こじつけだが、これからも芸能界の中で力強く生きて行く渡辺麻友その人の未来も暗示しているとも解釈できる。

視聴率的にも振るわなかったようだし、コアなドラマ好きに評判になったということもない。それでも多くの共演者やスタッフに支えられ、渡辺麻友のキャリアの中でも貴重な作品になったと思う。


これまでの渡辺麻友主演作品
ミュージカル『アメリ』の感想はこちら
『サヨナラえなりくん』の感想はこちら
『戦う!書店ガール』の感想はこちら
『さばドル』の感想はこちら




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