AKB48 チームBのファンより

鈴木紫帆里さんを中心にAKB48 チームB について語るサイトです。

NGT48『青春時計』とカップリング曲を聴く。(ときめき研究家)

2017-04-25 21:27:11 | ときめき研究家
『青春時計』。
初めて聴いた時の衝撃は既に記事にした。斬新と王道が共存する、素晴らしい作品だと思う。
その後、NHKの『AKB48 SHOW』でパフォーマンスも観た。赤い衣装は、幼稚園児が頭から被るスモックのような形状。振り付けも、横並びになって手を繋ぐところなど、お遊戯めいている。それから、編曲では、電子ピアノが目立っている。グランドピアノでもない、キーボードでもない、アップライト型の、それこそ幼稚園にあるような電子ピアノだ。そしてそれらはこの楽曲に非常に似合っている。
通勤途上、1曲リピートで何回も聴いた。

『空き缶パンク』。
柏木由紀、北原里英、中井りか、加藤美南、高倉萌香の5人ユニット曲。現時点での序列トップ5なのだろう。
歌い出しのAメロは柏木。いつものマイルドな歌声ではなく、ドスの効いた歌声だ。続くAメロ繰り返しのソロは北原だろうか。北原のことは長年知っているのに、その声の判別に自信が持てない。2コーラス目のBメロは再び柏木のソロ。さすがに上手く、存在感もあるが、NGT48のCDでこんなに先輩が目立っていいものだろうか。次のCDでは、ソロを取れるようなメンバーが現れることを期待したい。
楽曲は、いかにもライブで盛り上がりそうな曲調。大人に逆らって、生きたいように生きるという歌詞。「空き缶蹴とばす」というフレーズは、堀ちえみ『夕暮れ気分』、Kinki-Kids『硝子の少年』を思い出す。

『出陣』。
和風アレンジで、戦国武将の出陣の心境を重々しく歌う。上杉謙信をイメージしているのだろうか。
歌詞をよく聞くと、デビューするNGT48自身を重ねて歌っている自己言及ソングであることに気づく。HKT48の『HKT城、今、動く』を意識しているようだ。「あの城を攻め落とさなければてっぺん獲れない」「僕らの領地を広げる」とまで歌っているのは、HKT48をライバル視しているのだろう。
「風は吹いているか」「いくつも川を渡り」という歌詞は、AKB48の『風は吹いている』『RIVER』を意識していると思われる。
ちょっと狙い過ぎだと思うし、何より重苦しい曲調が好きになれない。NGT48の旅路は、苦悩と悲壮感に満ちたものではなく、喜びと躍動感に溢れたものになってほしい。

『下の名で呼べたのは』。
この曲も自己言及ソングだ。NGT48メンバーとして集まってからしばらくはよそよそしかったが、次第に打ち解けて仲間になって行った様子を歌っている。穏やかだが心に響くメロディーが好ましい。『初日』や『手をつなぎながら』に匹敵するような、グループにとって宝物となりうる楽曲だと思う。
ところが、NHKの『AKB48 SHOW』で見たら、研究生10名のための楽曲であったことがわかった。NGT48全体のことを歌った楽曲ではなかったのだ。しかし、予備知識なしで聴いた時の好感には間違いない。どういう素性の楽曲であれ、爽やかな感動を与えてくれるこの曲は大事に歌い継いで行ってほしいと思う。

『純情よろしく』。
片思いを海に向かって叫べという歌。
「純情とは僕らしい正義だ」「青春とは今だけの正義だ」など、人生論、青春論を青くさく歌った歌詞は好きだ。曲調は淡々としていて、何回も聴くと徐々に良さが分かって来るようなタイプの曲だ。
チーム4に求めた『清純フィロソフィー』が霧消した今、NGT48に求める今度の価値は「純情」だという含意もあるのだろうか。

『暗闇求む』。
『純情よろしく』の続編かもしれない。失恋した傷心を、暗い海で癒している歌だ。さすがに今回は叫んだりせずに、波音を聴きながら、孤独を噛みしめている。
失恋して海で歌う歌は、南沙織『人恋しくて』、松本典子『儀式』、田原俊彦『悲しみ2ヤング』など多々あるが、それらと比べて特に新しい要素はない。
小太鼓がマーチ風に響くアレンジは、小泉今日子『木枯らしに抱かれて』を思い出させる。その歌も切ない失恋の歌だった。
コメント (1)
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